march forward.
りりかの独り言。

2003年02月03日(月) 優しい声

寂しくないし、平気だし。



そんな手紙を投函して、すぐ。

あたしは、泣いた。



あいつにもらったオルゴールは、やっぱり悲しい音で。

貰った日の事を、思い出してばかりいた。


あの時は、楽しかったな。

一緒にいたんだよね。

今は、遠い場所なんだよね・・・。




まだ、離れて三日だよ。

自分に、そう言い聞かせても、だめ。

やっぱり、悲しくなってしまう。

それは。

今までみたいに、近くにいるって言う安心感がないから。

どうしても会いたくなったら、でも時間も無かったとしても。

10分でも、15分でも顔を見に行けるっていう事が出来ないから。

車で、頑張っても二時間掛かる。

深夜の空いている時間帯で、二時間。

往復、四時間。





深夜1時。

あいつとは、二時間くらい前に、メールをやめた。

あいつは朝5時半起きだって言ってたから。




でも、あたしは突発的に電話をしてしまった。

起こすのは、やっぱりまずいよ・・・。

そう思う、あたしもいる。


3回くらい、鳴らして、切った。







「ごめん、明日朝、早いのにね。起きなかったよね。大丈夫だよね?何だか、寂しくなってしまったので、突然電話しちゃいました。明日になれば大丈夫だから!ごめんなさい」

ってメールを打ちこんでいる最中に、あいつから着信。



「どうしたー?」

「ごめん・・・起こしちゃって、ごめん・・・」

明らかに、泣いているあたし。

「おーい。りりかー」

「大丈夫・・・」

「大丈夫じゃないなぁ・・・その声は」

「ホント、ごめん・・・。ごめんね・・・五時半に起きなきゃなんでしょ・・・」

「いいよ、いいよー。大丈夫じゃなくなるまで、付き合うよ」

何か、その声が、ものすごく優しくて。

あたしは、声をあげて泣いてしまった。

「りりかー」

何度も、何度も、名前を呼んでくれる。

泣いているあたしは、返事なんか出来なくて。

やっと、やっとの思いで。

「寂しいよ」

って言った。

「うん、ごめんね。寂しい思いさせちゃって、ごめんね・・・」

やっぱり、その声は優しくて。

あたしは、泣いて泣いて。

「オルゴール聞いてる?」

「うん・・・」

「元気出してー。ね」

「うん・・・」






「りりか、愛してるよ。だから、大丈夫、元気出して」

あたしが黙ってたら。

「りりかも、言ってー。愛してるぅって言ってみてー」

「やあだー」

泣きながら、でもちょっと笑いながら、答える。

「あ、いつものりりかに戻ってきた!」

あいつも、笑ってた。




15分くらい話して、「もうホントに平気だよ、ありがとう」って言った。

「うん、分かった、また朝メールするね」って言われた。



電話を切ってから、すぐ、メールが来た。




「寂しい思いさせちゃっているんだから。電話するくらい、たいした事ないよ。これからもどんどん電話して来ていいよ。それくらい甘えてね」






ありがとう。

でも、泣かないようにする。

まだまだ、始まったばかりじゃない!


あなたの優しい声を聞けて。

優しい言葉たちを聞けて。

少しだけ、少しだけだけど。



不安がなくなったよ。

ホントに。


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りりか [MAIL]

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