あいつに、手紙を書いた。
今思ってることとか。
いろいろ。
寂しくないよ。
まだ、平気だよ。
って。
でも、書いているうちに、だんだん寂しくなってきちゃった・・・。
それはね、今日。
昼間、買い物に出かけた。
そのとき、あいつの元いた部屋の前を通った。
あたし、見れなかった。
元の、あいつんち。
見ないようにして、急いで通り過ぎた。
今までとは違う、カーテンもない窓を見るのが、怖かった。
で、なんであたしは、見るのが怖かったんだろう?って疑問に思った。
そか。
直視したくないんだ・・・。
いなくなった事、現実だと思いたくないんだ。
今まで。
平気だよ、とか、寂しくないよ、とか。
ずいぶん言って来たけど。
見たくなかっただけ。
見てなかっただけ。
いなくなった事を、もう、車で15分の距離にはいない事を。
あたしは、思い出したくなかっただけ。
本当は?
本当は、寂しくて寂しくて、仕方なくせに。
忘れようとしてた。
あの部屋からいなくなった事も。
もう、あたしが泣き叫んでも、駆けつけて来れない距離だって事も。
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