この日記の最初の日にち。
2001年12月10日。
ここから、始まって。
今日、一年目になった。
今でも、本当に最近のように思い出せるのに。
なぜか、ずいぶん昔の事のように感じてしまう。
あたしはまだ、その時は、妻で。
他の人の、奥さんで。
ただ、軽い気持ちで、あたしは彼とお台場に行った。
でも、彼は軽い気持ちなんかじゃなく。
すごく、普通のデートとして接しようとして。
そんな「普通のデート」を忘れちゃっていたあたしは。
ドキドキして。
びくびくして。
感想は。
一言だけ「疲れた」だった。
こんなに疲れるのであれば、もうこんなのしたくないなぁって思った。
今日は、イルミネーション巡り!ってあいつが言って。
あたしはあいつの横にいる。
それは、一年前の今日も同じ。
ただ、違うのは。
あたしがあいつのとなりにいる事が。
当たり前になった事。
車でいろいろな場所のイルミネーションを見に連れて行ってくれた。
時間まで調べてくれてて、行こうと思ってた最後の場所は消灯が23時。
そこには、車を停めて、歩いていった。
当たり前のように手をつないでくる。
当たり前のようにあたしもその手を握る。
当たり前のようにあたしの手をポケットに入れて。
「寒くない?」
「平気。・・・でもちょっと寒いかな・・・」
「上着かそうか?」
「いらなーい」
一年前のお台場でも、あなたは同じ事聞いたね。
「寒くないですか?」って。
あたしは強がって。
「全然寒くない」なんて言ったね。
もし、寒いなんて言って、肩でも組まれたら、怖いって思ったのかな?
風がぴゅーっと吹いて来て。
「さむーい!」
ってあたしがあなたにしがみつくと。
「寒さ万歳ですね」
と、ニヤニヤして頭をなでてくる。
いつまでも。
いつまでも、あたしたちは、こうしているんだろうか。
出来るんだろうか。
時間の流れと共に、気持ちが変わって来て。
安心感だったり、疲れだったり、飽きだったり。
来年の同じ日にも。
あたしたちは一緒に歩いていられるよね。
きっと。
|