あさってはお台場に行ってから一年。
何しようか?どこに行こうか?
あいつがいろいろ決めてくれて。
明日の夜から会って、一年経過するときに二人でいようか?
あたしが言い出して。
あいつは今日の夜から明日の朝までバイト。
あたしも明日は、早朝から夕方まで仕事。
明日、あたしが働いている時間は寝ててね、と言って。
あいつがまたお台場に行くのもいいなぁって言った。
あのとき、あたしが固まってて、凄く不自然に距離が開いていた事とか。
警戒されてたこととか。
俺たちって付き合ってるのかなぁ、ってあいつが勝手に思ってた話とか。
いろいろして。
気がついたら、あたしが日記を付け始めてからも1年が経つって事で。
あたしは、今年の始め、ある人の日記を読んだ。
同じように、年下の独身の彼がいる主婦の方の日記。
それを読んで、泣いて。
なんだか、彼女がご主人に思う不満とか。
毎日の不満の事とか。
凄く似てて。
あたしは、何度も彼女にメールしようと思った。
でも、出来なかった。
それは、彼女が彼と別れてしまったから。
なんていう言葉を掛けていいのか分からなくて。
日記から読む限りでは、彼女の精神的な支えになってくれているのは、もう彼だけだったから。
それが消えてしまった今、彼女に何を言っても薄っぺらくなってしまうと思った。
今は更新されない、その日記を。
あたしは、今でもたまに読み返す。
今、彼女は元気なのかな。
そして、今彼女は、頑張って毎日笑顔で過ごせているのかな。
読み返すたびに、あたしは思う。
彼女がご主人の元に戻った事も。
あたしがあいつを選んだ事も。
きっと、正解でも不正解でも無いって。
あなたの日記を読んで、あたしは自分も残したいって思いました。
あたしの気持ちの、奥底の、汚い部分とか、暗い部分とか。
そして。
あたしが感じたように。
誰かがあたしの日記を読んで、いろいろな事思ってくれたら、いいなと、思いました。
りりかの日記は。
まだまだ続きそうです。
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