march forward.
りりかの独り言。

2002年12月05日(木) ちょっとした言葉

あいつは、深夜にバイトをしている。

それがクリスマスのためだって、あたしは分かってる。

それは素直に嬉しい。

ずっと前に、親からの仕送りじゃなく、君が頑張って稼いだお金で買ってくれたから凄く嬉しい、とあたしが言って。

だから、あいつはそれからは、あたしに何か買うとき、何かするとき、いつもちゃんとバイトして稼いだお金でしてくれるようになった。






夜九時から朝の七時まで働いてて。

帰宅したら寝てしまうのは、当たり前。

でも。

そのせいで、学校を遅刻したり、休んだり。

最近、目に余るようになってて。

最初は「後3回欠席したら、クリスマスはどこにも行かないから」と言っておいた。

そしたら、休みはしないけど、遅刻するようになった。






今日も。




起きたのが11時だった。

授業は10時半から始まるのに。

あたしが仕事場から休憩のときにずっと電話を慣らし続けて、何十回も電話してやっと起こした。

「あなたは、6年生になるつもり?小学生かよ?」

寝起きのあいつに、いきなりこう言った。


あたしは、大学の事なんか、分からない。

だいたい、高校も出て無いのに。

あいつはすぐ「大丈夫だよ」って言う。

単位がどうとか、テストがどうとか、よく分からないけど、卒業は出来るから平気だよ、と言う。

今回も小言を言うあたしに「平気なんだってばー」と、かったるそうに言った。




それであたしはカチンと来た。




平気平気って。

よく分からないけど、木曜日は出席とる授業があって、何とかかんとかって前に言ってたじゃない???

だいたい、君の親御さんも金捨ててるわけじゃないんだよ。

ちゃんとしろよ!

今度遅刻したら、あたしにも考えがあるから!!!



と、一気に言った。

そしたら、逆切れ。



「考え?また?今度は何?休んだらどうのこうのって、俺が立てたクリスマスの予定も散々そう言う考えとかで、いろいろ変えてきたくせに、またかよ?いい加減脅すの辞めてくれない?」

脅す?

あたしは脅しているのか?

「脅してるんじゃない!結局は君のためになるんだよ?」

「そんな事は俺がちゃんと考えているから、あなたが考える必要はないです」

・・・。

もう、あたしは悲しいのとか悔しいのとか、ごっちゃになって。

「なら、分かった。何も言いません」

とだけ言って、電話を切った。




仕事終わってメールを見たら、「ちゃんと学校に行ったからね。大丈夫だから。安心してください」と来てたけど、返さなかった。

そのあと、くだらない、どうでもいい内容のメールが来たりした。

「お疲れさま。今日も忙しかった?頑張ったねー」とか。


きっと、普段通りにメールを返せるよう、ご機嫌を取っているんだろうけど。

あたしは、無視した。

だって、今メール打ってもまた小言いいそうなんだもん。




夜。

「これからバイト行ってきます。」

ってメールが来た。

明日は学校がないらしい日だから、あたしも「頑張ってね」とだけメールした。

返事がすぐ返って来て「はい!頑張ります!」って。





あたしが、学校の事、いろいろと言うのっておかしいのかな・・・

親でも無いあたしに言われたくないのかな・・・

でも、やっぱりちゃんとして欲しい。

クリスマスなんて、何もしないでいい。

特別な事は、いらないよ。

一緒にクリスマスにいられるって言う事だけで、充分じゃないの?

あたしたち二人で過ごすクリスマスは、きっと何回も何回も、やってくるんだから。




あたしは、あいつがバイトが始まった時間を見計らって。

そうメールした。

読むのは明日の朝。




また、余計な事って、言われちゃうかな。


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