march forward.
りりかの独り言。

2002年11月29日(金) 一緒にお風呂

10月18日の日記に書いた、ラブホテルの続き。

もう12月にはいるんですが。(実際かいている今日は12月入っちゃってます)

「あのラブホの話し、どうなったの?」と、お友達からメールを頂いたので、書かせてもらいます。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


あたしたちは、一緒にお風呂に入る事が目的で、ホテルに向かった。

どこのホテルに行く、とか決まってなかったから、適当に走って決めよう、と言う話しになって。

左側にあった5件目のホテル。

と、あいつが言って。



5件目のホテルは、まぁまぁ綺麗で。

て言うか、5件探すまでに、かなり遠い所まで来ちゃって。



「俺、二年ぶりくらいだよー」

っていうあいつに、あたしは、

「あたしなんかライラがうまれてから来てないし、かなり昔」

って言った。




なんか、ロビーみたいなところで部屋とか選んでいるときって、妙に緊張するって言うか恥ずかしいって言うか。

「何でもいいから、早くして」

と、あたしは急かしたりして。

「ちょっと待ってよ、お風呂がメインなんだから、大きくていいお風呂がいいよ」

とか余裕で選んでいるあいつ。

パネルに部屋の写真とお風呂の写真がついてて、じっくり見てる・・・

あたしはもう誰か来たら恥ずかしくて、倒れちゃうんじゃないかって位に、どきどきして。

やっと決めて、パネルのボタンを押すと、カードが出てきて。

そのカードがカギらしい。

あたしが最後に行ったのは、たぶんフロントの人にカギをもらって入るタイプだったような・・・

今はフロントの人と顔を合わせなくても済むらしい。

それは、凄くいいと思う!




部屋について、なんか妙に気恥ずかしくて。

あたしは黙り込む。

あいつは普通にテレビとかつけてて。

てか、いきなりエッチビデオが流れて!

あたしは「消しなさい!!!!」って怒鳴った。







タバコを吸っているあいつを、あたしはじっと見てて。

なんか、勢いで来ちゃったけど・・・とか、考えてて。

やっぱり、一緒にお風呂に入る、なんて、ものすごく恥ずかしいし、無理だなって思い始めてた。



「りりかさんが先に入って、呼んでくれるんでしょ?」

あたしは、黙ったまま。

すごく、構えてたと思う。

それを、察したんだと思う。



「いや?」

うん、とは、言えない。

ここまで来ちゃって、うん、なんて言えない、ってあたしは思った。



「入ってくるよ・・・」

半ば諦めて、あたしは先にお風呂に入る。




溜まるまで、体とか洗ったりして。

ため息つきまくって、お風呂に入るなんて、変なの。

とか、自分に突っ込む。

子供じゃないだから、腹をくくりなよ、とか言うあたしもいたりする。




お風呂に溜まるまで、かなり時間が掛かって。

あたしは、湯船につかりながら、溜まるのを見てた。

もう、そろそろいいかな、と思って、大きな声で「入っていいよー」って呼んだ。

かなり、気合入れて。




少しして、あいつが来たな。と思ったら、電気が消えて。

真っ暗になって、あいつが入ってきた。

お風呂の天井に蛍光色の星のシールがたくさん貼ってあって。

プラネタリウムみたいになってて。

いきなり電気消したから、それが凄く浮き上がってきているみたいな感じで。

綺麗だった。




でも、周りは余り見えなくて。

「真っ暗でいいの?」

あたしが聞いた。

「りりかさんこそ、真っ暗じゃなきゃ、いやでしょ?」

逆に聞かれる。

見透かされてたんだなぁと思う。


「きっと嫌なんだろうなぁって思って、最初から電気は消すつもりでした。でも、こんな風にプラネタリウムぽくなるとは予想外だねー」

だんだん視界が慣れて来て。

あいつは、あたしを抱き寄せる。

「こう言うのも、新鮮じゃん?」

笑いながら、言う。





一応、一緒にお風呂、には入った。

でも、ほんと、それだけ。

エッチもしないで、あたしたちは帰ってきた。

あいつはそれで大満足に見えた。

分からないけど。

でも、あたしは大満足だった。





あたしが嫌がる事とか。

あたしが出来ない事とか。


絶対に無理強いしない。




そう言うの、見て取れる時。

あたしは、凄く愛されているなぁと、感じてしまう。


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