帰りが真夜中になる日。
寒くて寒くて、マフラーをぐるぐるにまいて。
誰もいない、冷たい空気の部屋に帰る。
「お帰り」
って、走ってくるライラもいない。
「外寒い?」
って、聞いてくる長女、次女もいない。
エアコンを付ける。
暖かくなるまでに時間が掛かる。
その間に、あたしはシャワーに入る。
「ママ、お風呂入ってるんだ!!ライラもー」
あわててパンツ脱いで入ってこようとするライラは、もちろんいなくて。
誰もいない、あたしだけの生活に。
慣れなきゃいけないのに。
まだまだ、あたしは寂しくて寂しくて、仕方なくなる。
それは、自業自得なのに。
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