march forward.
りりかの独り言。

2002年11月24日(日) 嘘は、ばれる

お友達のMさんと、買い物に出かけた。

ランチしてから、買い物して、またお茶して。

「たまには、女同士でゆっくり買い物も、いいよね」

って、言われる。




昨日、あいつには、電話して。

日曜日は会えない。って言った。

もちろん、「なんでー?」って聞かれたけど。

Mさんと買い物に行くから。って言ったら、「そっか、わかった」って。





買い物中、メールが来た。

「Mさんは、夕方帰るでしょ?その後会えないかな?」

「今夜、あたし実家行くんだよ」



実家に行くって言うのは嘘。




あざは、化粧してれば、ほとんど、分からない位になって。

だけど、万一の事を考えて、会うのは控えておいた。


「でも、実家から電話するね」

「待ってます♪」


すごく、心苦しいけど。

あたしも、すごく、会いたいけど。








夜、電話する。



「今日は何やってたの?」

「レポート書いてた。明日提出なんだよ」

「あー、学生っぽい!」

「ぽい、じゃなくて、学生なの!」



あとは、だらだら仕事の話とかして。



「あ、明日も早いんだー。そろそろ寝るね」



この一言が、問題になった。



「そろそろ寝る?」

「うん、明日早いんだよ」

「じゃなくて。何?実家でしょ?」



こう言われて、しまった。と思った。



「今家なの?」

いきなり言われて、頭の回転も回らない。

どうしよ、どうしよ、と悩んでしまう。



「りりかさん?」

「うん・・・今、家」

「実家に行くから、会えないとか言ってたじゃん」

「うん、行かなかったの・・・」

「なら、会えたんだ?」

「いや、うん、あー。そうだね・・・」

「会いたくなかったの?」

「そうじゃない!」




黙り込む、あたしたち。

本当の事を言ったら、どんなにすっきりするか。

でも、言ったあとの事を考えたら、絶対に言えないし。




「でもさ、レポートだったんだし、結果オーライじゃない?」

「そんなの関係ない。なんで、行かなかったのに、会ってくれなかったの?」

「ごめん、いろいろ片付けとかしてたから・・・」



もう、訳の分からない受け答えになってた。

あいつがため息をつく。

あたしは、黙り込む。



「最近、変だよ、りりかさん」

「・・・そう?」

「変だよ・・・」

「変じゃないよ・・・」

「いつ、会えるの?」

「うーん・・・。はっきりとは分からない」

「明日は夕方に上がる日だよね?明日の夜は?」



火曜は早いから・・・という言葉、殺した。

あたしが黙ってたら。

「明日、ちょっとでもいいから。顔見ながら、話したいんだよ」



あたしは、しばらく黙り込んでて。

「無理かな?」

いつになく、低い声のあいつの問いに。

「わかった」

って、答えるしかなくて。



明日は、今日よりも、もっともっとあざが薄くなっていますように。



そう願った。


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