march forward.
りりかの独り言。

2002年11月15日(金) ご到着♪

夜、だんな様がライラを連れてきた。

お姉ちゃんたちは、一緒に来ると、泊まりたいと騒ぐから、おいてきたと言ってた。

あたしは、全然OKなんだけどねー。




1ヵ月半ぶりの、ライラ。

「ママー」

って、抱きついてくるか、と思ったのに。


最初はなぜか、恥ずかしがったりして。

あたしが手を出しても、にやにやして、つないでくれないで。





だんな様と三人で、夕飯を食べに行った。

そのころには、すっかり照れてたのもなくなって。

あたしの膝に乗ってきて、前みたいに、いっぱい笑ってくれる。

指をしゃぶって、あたしの胸にペタンて、顔をつけるのも、変わってない。



「今日は、ママと寝れるの?」

あたしは、大きく頷いた。




だんな様が、あたしの家まで送ってくれて。

ライラと一緒にお見送りした。



「ママの新しいおうち、初めてー」

ライラがはしゃぐ。

あたしは、仕事から帰ってきて、買いに行ったライラの歯ブラシとか、見せた。

「ライラ、歯ブラシなら持って来たよ」

あたしに、自分のを見せてくれた。

でも、あたしが買って来たキャラクターの方が、好みだったらしく。

「ママの家ではこれ使うね」

と言ってくれた。




一緒にお風呂に入って。

ライラが新しいゲームソフト買ったんだ!って、ゲームボーイをやってくれているのを、横目で見ながら。

あたしは、ライラをじっと見る。



1ヵ月半なのに、何だか大きくなった気がするね・・・





「ライラ来た?」

あいつからメール。

「うん、来たよ!今、横でゲームしてる」

「そかー。明日、どこか行こうよ、公園とか」

「うん、いいよー」

「やったー♪楽しみだなぁ!」




あたしは、ライラに話す。

「ねぇ。H君、覚えてる?」

「うーん・・・?」

「覚えてないか・・・ママのお友達の、花火をひなちゃんと一緒に見に行ったお兄ちゃんだよ?」

「うーん・・・」

「そのお兄ちゃんがね、明日、ライラとママと三人で、公園に行きませんか?って」

「公園!?うん、行くー」




その夜。

あたしは、ライラと手をつないで、寝た。



ライラの小さな手。

寝ている間に離れませんように。

これが夢じゃありませんように。



願いながら。

眠った。


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