march forward.
りりかの独り言。

2002年11月14日(木) 会える!

だんな様から、電話があった。



「ライラを預かって欲しい」

「え?え?」

「金曜から日曜まででいいんだけど」

「ええーー!!!ほんとに??なんでなんで??あたしは全然OK!!」



聞いてみたら。

だんな様のご両親は、金曜日から旅行に行くらしい。

で、だんな様が土日は見るはずだったんだけど。

仕事が入ってしまって。

上の子供たちは、だんな様のお兄さんがみてくれるらしくて。

見てくれるって言っても、夕飯時にはだんな様はいるんだし、昼間は子供たちは大きいし、勝手に外に行ってしまうから、関係ないんだけど。

でも。

ライラは・・・と言う話になって。

急遽、仕方ないから、あたしに。と言う事になった見たい。




「悪いね、なんだか・・・勝手で。会わせないとか言ったのにね」

「ううん!気にしないで!」

「仕事は平気なの?」

「!!!」


あわてて手帳を取り出す。


金曜日は夕方まで仕事。

土曜日は休み。

日曜日は夕方から夜中まで仕事・・・




「明日は、休めない。けど、日曜日なら、何とかなるかも」

「分かった、明日は幼稚園があるから、大丈夫。夕方、俺が迎えにいってから、連れて行くよ」

「うん、そうして。あーー、楽しみだなぁ」




あたしは、上機嫌。

嬉しくて嬉しくて。


そしたら、だんな様が。



「あの、彼は。ライラと会った事あるんだっけ?」

「ん・・。うん。ある・・・けど、なんで?」

「いや。今回も会う事になるんだろうなって思って」

「分からないけど、何で?」

「今、りりかはりりかの生活してて。そこに、あの彼が当たり前のように存在するんだから。そこにライラを急に預けるって言ったんだし。ライラとあの彼が会う事は、俺は仕方ないって思ってるから・・・彼にも、ライラの事、よろしくって言っておいて」

「あ。うん。分かった」

「ママは一人で可哀想だなぁって、ライラ、よく言うから。一人じゃないって、これで分かるかな」

「そうか・・そんな事言うんだ」

「なんだか、俺が悪者になってる気分だよ(笑)」

「ごめんなさい・・・」

「ライラの心配の種、減るね、きっと。俺からは、ママは一人じゃないんだよ、なんて、言えないじゃん?」

「うん・・・ありがと」

「楽しませてあげて。最近、すごく暴れん坊だから、若い子がいたほうが助かるかも(笑)」

「あたしが楽しむよ!むしろ!!」




だんな様と電話切った後、すぐにあいつに電話した。

あいつも、大はしゃぎで。



「ほんとー???」

って、喜んでくれて。




でも。

言っちゃった後に。

あたしは気づいた。



だんな様は、今回は自分の都合で、こうなったんだから。

あたしに気を使って、きっと彼に遊んでもらって、なんていったんだ。







でも。


そうじゃなかったんだ。


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