昨日、寒かったのに、夜まで公園になんかいたせいか。
熱を出してしまった。
朝から38度超えてる。
でも、仕事は休めないし・・・
朝8時から、夜9時まで働いて。
帰宅したときには、39度を超えてた。
足の関節は痛くて、寝てても辛かった。
一人暮らしで具合悪くなると、寂しいから。
そう言って、あいつが来てくれた。
救急でやっている病院に連れて行ってくれて。
ずっと、傍にいてくれた。
あたしは、寝てばかりなんだけど。
うとうとしながら、明日はまた朝から仕事だよ、休めないんだよーって話したら、「分かった分かった」と言って、頭をなでてくれてた事は、覚えてる。
夜中に起きたら、あいつはあたしの足元で、熟睡してた。
あたしの熱はまだ38度台だったけど、かなり楽になったように感じた。
あいつに毛布をかけてから、ウーロン茶を飲んだ。
愛してて。
愛されてて。
あたしは、幸せだなと思う。
そして、幸せな事は、長く続かない事も知ってる。
小さいころから、あたしは。
少しの幸せを手に入れても、すぐに消える事を知ってた。
そして、大人になり、自分から壊す事を知った。
誰かに壊されるのなら、壊したほうがいい。自ら。
その方が、楽だ。
そう、考えるようになった。
あたしは、この幸せな気持ちを、壊したいと思う日が来るのだろうか。
本当の幸せって、なんなんだろう。
あたしは、考える。
考えながら、熱い体であいつにくっついて見る。
「起きちゃったの?」
と、あいつも起きる。
あたしの頭をなでる。
おでこをさわって、「熱あるなぁ、だいぶ」と言う。
「早く布団に入って」といいながら、おでこにキスをする。
あたしが布団に入った事を確認すると、横に座って、頭をなでる。
あたしは、見てもないくせに「怖い夢見たの」とか言う。心配して欲しいから。
「どんな?」「忘れちゃったけど」「そか、もう平気だよ。傍にいるんだからね」
また頭をなでてくれる。
心地のいい、幸せ。
こんな幸せが、長く続けばいいな、と思う。
壊れなければいいな、と思う。
壊したくないな、と思う。
ボーっとした頭で、そんな風に考える。
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