子供たちから、あたしに招待状が来たのは、数日前。
「学芸会があります。来てください」
学芸会のプログラムと一緒に、手紙。
「ママも、見に来てください」
プログラムには、自分たちが出る劇に丸印。
本当?
あたし、行ってもいいの・・?
それ見たとき、だんな様に電話した。
だんな様は、子供たちがそんな招待状を送った事を、知らなかった。
あたしはお願いした。
「子供たちが、来てって言っているの。だから、お願い」
だんな様はしばらくため息ついたり、うなったり。
そして言った。
「分かった。いいよ」
日付は11月1日だった。
あたしは、仕事は夜からだったから、ちょうどよかったと、ホッとした。
嬉しくて、嬉しくて。
「ママ、行くからね」と手紙書いたのに、電話もした。
でも、今日、だんな様から電話が来た。
「やっぱり、来ないで欲しい」
「なんで???」
「まだ、会わせたくない」
「だって、子供たちが来てって・・・」
「子供には、ママは仕事だからと言ったから」
「仕事は夜からだから、間に合う!行きたいの」
「そういう問題じゃないだろ。会わせたくないの」
一方的に言われて。
あたしは、悔しくて。
「絶対に行くから!」と言った。
当分会えないと思っていた。
けど、会える事になった。
だから、凄く嬉しくて、喜んで。
でも、やっぱり会うなと言われて。
だんな様がいってる事も、もちろん分かるけど。
でも、どうしても行きたい。
どうしても、会いたい。
あたしは、行くつもり。
絶対。
約束したんだから。
絶対に行く。
|