march forward.
りりかの独り言。

2002年10月21日(月) あたしは変わった

早朝から仕事だった。



今日は月曜っていう事もあって、なかなか忙しく。

あたしは、仕事に没頭してた。

そして、やっと取れた休み時間。

あたしは、来月の勤務シフト表を作りながらだから、休み時間ではないんだけど。



「あー、疲れたぁ。嫌になっちゃうなぁー・・・」

とか、バイトの主婦の人に愚痴ってた。



「りりかは、変わったね」

「何が?」

「なんていうか、いろいろ内面を見せてくれる」

「そうか?」

「うん、弱音を言うようになった。笑うようになった。それって、H君の影響なのかなぁ?」

「あたしはあたしだよ、変わってないよー」

「そりゃそうだけど。なんか、りりかは女っぽくなったっていうか、なんだか、人間っぽくなった気がする。感情を出してくれるようになった」









あたしは、すぐ弱音を口に出すようになった。

何でも、自分でやり遂げて見せる、と言う性格だったのが、誰かに助けを求めるようになった。



それは、いい事なんだろうし。

彼女も褒めてくれているのかもしれない。







「あたし、変わった?」

メールする、あいつに。

「いきなり何?」

そりゃ、そうだ。

「変わったのかなぁって思ったから」

「うーん。言われて見れば変わったかなぁ」

「どんなとこ?」

「強がらなくなったよね」










あたしは人前で泣くようになって。

あたしは人前で落ち込むようになった。

前なら、考えられない。



一人の時間に泣いたり。

一人の時間に落ち込んだり。

そう言うのがあたしだった。





だんな様は、泣いたり、凹んだりするあたしが嫌いだった。

「りりかはそんな弱い人間じゃないだろう」

よく言われた言葉。



だから、あたしは一人で夜中に泣く事を覚えて。

凹んだ事を一人で、考えて外には出さない事を覚えた。



夜中に泣いているあたしをたまに見ても。

知らん顔してた。

絶対に、声も掛けない。

あたしがそこにいないかのように、見なかった。




けど、あいつは、あたしが泣く前に気づく。

そして、「どうした?」って、声を掛ける。

「もっともっと、寄りかかっていいよ、嫌な事言ってみなよ」

って、あたしが泣き止むまで頭をなでる。

そういうのが、心地いいものなんだって、始めて知ったんだ。



人前で泣くこと、凹む事。


そういうのは、恥ずかしい事だと。

弱い、だめな人間がすることだと。

そう言う風にあたしは勝手に思ってきた。




でも。


決して、恥ずかしい事ではない。

だめな人間でもない。


人間だからこそ。

そういう感情を出すんだ。




そして、そういう感情の出し方を。


教えてくれて、ありがとうね。


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