march forward.
りりかの独り言。

2002年10月03日(木) 感謝

携帯に知らない携帯の番号で、着信があった。

仕事が終わってから、着信履歴に残っているのを確認した。

なんだろ、とは思ったけど、掛け直さなかった。



夜、お風呂から上がったら、携帯がなってた。

あいつかと思って見たら、夕方見たのと違うしらない携帯番号。

誰かな・・・と思って、出て見た。




「もしもし?」

「あ、つながったー」



次女の声だった。




「どうしたの?誰の携帯??」

「私のだよ!」

「え?」

「お姉ちゃんも買ってもらったんだよ」



夕方の番号は、長女の携帯だった。

お舅さんが買ってくれたらしい。

あたしと好きなときに電話が出来るようにって。

あたしは、感謝してもしきれなくて・・・

涙が出てしまった。



「おじいちゃんに、お礼言ったの?」

「うん、言ったー。嬉しいー」



前々から、ませている次女は携帯を欲しがってた。

でも、まだ必要ないって取り合わなかった。

長女はどっちでもいいよーって言う感じだった。

でも、今度は長女の携帯から掛けなおしてきて、そのときの声は凄く嬉しそうだった。

本当は欲しかったんだね・・・。







ありがとうございます。



本当に、ありがとうございます。

こんな、どうしようもない嫁だったあたしを、気遣ってくれて。

子供たちのためだとは言え、あたしとのつながりを作ってくれて。




「嬉しいね」

「ママも嬉しい?いっぱい電話出来るし?」

「うん、嬉しい。ママからも電話するから」

「うん!してね、絶対ね」

「でも、学校に持って行ったらだめだよ」

「うん、おじいちゃんも言ってた。約束したから平気だよ」

「あと、むやみやたらに、使わないこと。携帯って高いんだからね」

「分かってるよー。ママとパパとおじいちゃんの家の番号しか掛けられないんだってー」

「そんなのあるんだ?」

「そうみたい」





やっぱり、だんな様の実家に電話する事は気が引けた。

だから、子供たちから掛かってくるのを待つくらいしか出来なかった。

でも、こうして、あたしが気軽に電話できて、子供たちも気軽に出来るようになって。



本当にありがたい。






「夕方、出られなくてごめんね、お仕事だったんだ」

「お仕事じゃない?っておばあちゃんも言ってた。それでおばあちゃんが今なら電話したらいるんじゃない?って言ったから電話してみたの」





あたしは、驚いた。

お姑さんがそんな事を言うなんて。

驚いた。




大丈夫だ。

何も心配する事はないんだ。


あの家で育ててもらったら。

きっと、子供たちは素敵な大人になるんじゃないか。



心から、そう思える。


よかった。


 < back  INDEX  next>


りりか [MAIL]

My追加
エンピツ