march forward.
りりかの独り言。

2002年09月22日(日) 親権

だんな様とライラの誕生日を兼ねて、ドライブに行くことになった。

だんな様が運転するからって事で、朝早く迎えに来た。

子供たちは、普通に喜んでいた。



余りよくない天気の中、あたしたち家族五人で、車に乗り込んで。

あたしが作って来たお弁当を車の中で食べて。

普通に、会話して。




楽しい?

うん、楽しい!




あたしが聞いて、子供たちが答える。






普通の事。

今までは、普通だった事。




そう言うのが、全部なくなって。

これからは、あたしと子供たち3人でやって行く。



あたしと、子供たちと一緒に。








帰りの車の中で。

子供たちはみんな熟睡。

おいしいもの食べて、あちこち見て、温泉も入ったもんね。

そりゃ、疲れたよね。





あたしも、何だか眠たくなってきたなぁ。


・・・って、助手席でうとうとしてたとき。

だんな様が言い出した。




「子供さ。俺が引き取りたい」




あたしは、眠くてうとうとしてたから、最初は意味が分からなかった。

で、聞き返した。

そしたら、もう一度。




「子供。俺が引き取りたいんだよ」




あたしは、目が点になった。

何を今更???



「俺は次男だけど。兄貴は結婚してないだろ。いつ結婚するかも分からないし。俺だって再婚する気もないし。親も、子供連れて来いって言うんだよ」

「それって、自分ちの跡継ぎがいなくなるから?」

「違うだろ」



だって、今まで、だんな様の親は自ら子供たちに何かしてくれた事がなかった。

誕生日に電話の一本もよこさなかった。

あたしを嫌っているから。

だからなんだって思ってた。

それなのに、今更子供たちを引き取りたいと言う向こうの親は・・・

あたしには信じられなかった。

だんな様は違うって言うけど、絶対に向こうの家の跡継ぎが欲しいだけ。

そんな人間に子供を渡す?

で、もしもお兄さんが結婚して、子供が生まれたら、ライラたちは用済みなわけ???




「絶対に嫌」

「何でだよ」

「いやだから。あたしの子供だから」



何回も同じ事のいい合いになったとき、だんな様が行った。



「でも、裁判とかしたら、親権は俺になるらしいじゃん」




だんな様がこんな事言うはずない。

自分で調べたりするはずがない。

絶対に誰かに吹き込まれている。

あたしがいやだって言うのを見越して、裁判とかそう言う事があればこっちが強いって事を、言えって、誰かに言われてる。


それは、きっと向こうのお母さんだ。




「親権がどうのとか。そんなのよりも、子供たちに聞いて見たら?」




あたしには自信がある。

子供たちが、あたしを絶対に選ぶ自信があるんだ。



そう言う事を知っているからか。

だんな様は嫌な顔した。


「まだ小さいし、分かってないだろ。小さいうちは母親の方がいいだろ」

「そうかもしれないけど、あたしは嫌。子供たちはモノじゃないんだから。裁判でどっちに行かせるか決めるとか、おかしいよ」





結局、うやむやになった。

明日子供たちに話そうっていう事になった。





子供たちとあたしが離れる???

無理でしょ。

無理に決まってるじゃん!


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