march forward.
りりかの独り言。

2002年09月21日(土) まだまだ半年以上あるじゃん!

昨日の日記にも書きましたが。



あいつは実家に帰る事になりました。





親御さんに「こっちで就職する」と言ったそうです。

親御さんは「いつまで?」と聞いてきたそうです。



親御さんの気持ちとしては、まぁ、まだまだお父さんも元気だし、少しくらいは勉強も兼ねて、就職させるのもいいかな、と思ったそうです。

だいたい、五年くらい。



でも、あいつの返事は。


「分からない。もしかしたら、てかたぶん、ずっと」




あいつんちは、事業をやってます。

詳しくは聞いた事ないけど、かなり裕福な家庭らしい。



あいつは長男で。

たまたま受けてみた大学に受かって。

そして、親も大学くらい行きたいなら行かせてやるか、と東京に出してくれた。

いいマンション借りてくれて。

仕送りも、周りの上京してきている大学生の子が受取る倍以上のお金をもらって。




その代わり、卒業したら実家に戻って、仕事を手伝いなさい。

いずれは、あなたが継ぐのだから。



そう言われてきたあいつと。

それが当たり前だと考えてた親御さん。



だから、親御さんが「なんで!!??」となるのは、分かります。






あいつは。


あたしとの事を、話しました。

好きな人が出来た事。

あたしが、結婚してて、もうすぐ離婚する事。

子供がいると言う事。

子供たちはまだ小さいと言う事。

だから、一緒に暮らしたいと言うこと。





電話で話したらしいけど。

すごく、ものすごく怒られたらしい。



もう大学なんかいいから、今すぐ帰ってこい。

今すぐ帰ってこなきゃ、そのまんま一生帰って来るな。

親子の縁を切るから!!!



当たり前だよね・・・




あいつは、必死になって、いろいろ説明したみたい。

親御さんも驚いたらしい。



今まで挫折を味わった事がない人間で。

のほほんと親の金で遊びながら暮らして来て。

就職活動なんか、実家帰るからって、何にもしてなくて。

周りの友達が必死こいて頑張っているときに、だらだら遊んでて。

何も考えないで。

適当に生きてきた。


そんなバカ息子が。



自分の意志を一生懸命、伝える。

その意志は変わりそうにもない・・・




でも、親御さんの気持ちだって、変わらない。



猶予をやる。来年の春、卒業したら帰ってこい。




あたしたちは、話しあった。



あいつは最初は、実家に帰る事、ものすごく嫌がった。

でも、一番いいのが何か。

あたしも考えて、話した。

喧嘩っぽくなって。

別れたほうがいいのかな、と言う話が出たりもした。



あたしは言った。


「大丈夫だよ。離れてても。あたしの気持ちは変わらない。君の気持ちはそれくらいで変わっちゃうの?」




確かに。

一緒にいられない不安。

いつでも駆けつけて来れない不安。

見えない時間とか。

いつまで続くか分からない恐怖とか。



そう言うの、あたしにだってたくさんあったけど。

でも、一番いい事だと思うんだ。



就職活動してても、なかなか決まらないあいつは、どんどん凹んで。

疲れてて。

でも。

見てるのが辛いくらいに、平気な振りしてて。





今日。

これから、あいつにあいます。

あいつは、あたしと会った後。

実家に一度帰ります。

そして、いろいろな話し合いをしてくる。




「りりかさんが、一緒に来年実家に帰ってくれたら一番早くない?」

「それは出来ない。子供たちの事あるから。せめて、ライラが高校に入るまでは、無理だよ」



ライラが高校に入るまで、後11年。



11年後、あたしたちはどうなっているんだろう。


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