march forward.
りりかの独り言。

2002年09月09日(月) メールのお返事

昨日の日記を読んで、いろいろなメールが来ました。

励ましのメールもあり、明らかに怒っているメールもあり。



そんな中で、怒っていらっしゃるけど。

とても静かな口調(文章)の方のメールがありました。

返信を日記で。

と、あったので、載せさせて頂きます。




>>りりかさん


>>今まではずっとずっとあなたの日記を応援しながら読んで
きました。
「罵倒メールが来た」と日記に書いてあったときは、何度
も「そういう人は嫉妬しているだけだから、気にしない方
がいいですよ」ってメールしようと思いました。
ほんとに、私はあなたのこと、応援して、心配して、ずっ
と気にしていました。


ありがとうございます。



>>でも、今日の日記を読んで、もう応援できなくなりまし
た。

>>離婚に同意したご主人の前で、彼とメールするって、あな
たの神経はどうかしています。

>>自分が、ご主人の立場で同じことをされたらどんな気持ち
がしますか?


とても、悲しい、辛い、気持ちになると思います・・・


>>ご主人には色々恨みつらみがあるんでしょうけど、それは
本当に人の心を踏みにじる行為です。
ご主人に罵倒されても仕方ないんじゃないですか。
それくらいの、ひどいひどい行為です。



今思うと、本当にそう思います。


>>それを逆ギレして、罵倒し返すって、あまりにもご主人が
かわいそうです。

>>あなたは、人の心を踏みにじる行為をしても、それに気づ
かない人間なんですか。
そう思うと、今まで応援していた自分が馬鹿らしくなりま
した。
日記では離婚にいたったのは、不倫に走ったのは理解のな
いご主人のせいみたいに書かれているけど、そんな人の心
をめちゃめちゃに傷つける行為をしながら、その行為のひ
どさに気づかない無神経なあなたなら、あなたにもいっぱ
い悪いところがあるんじゃないんですか。



あたしにも悪いとこ、もちろん、あります。あたしは、一方的に、だんな様が悪いと思った事は、今でもありません。あたしのわがままさ、勝手さ、我慢のなさが、こう言う結果になった事も、分かっているんです。



>>今までは、夫婦関係においてあなたが被害者だと思ってい
たけど、あなたの行為を見る限り、そしてその自分の行為
に対する意識のなさを、意識しないままに日記に書いてい
るあなたを見る限り、ご主人も十分被害者です。



意識しないまま、じゃないんです。あたしは、ここでは全部出そうって思っているんです。思ってる事、あった事。奇麗事ばかり、自分に都合が悪い事は書かないと思えば、いくらでも日記の中なんて、出来るんです。でも、あたしは、もちろん罵倒メールもたくさん来るだろうな、と思いつつ、載せました。叱って欲しいのかもしれませんね。または、第三者の冷静な目から見た場合の意見を、聞きたいのかもしれません。

そして、だんな様は、もちろん被害者です。あたしの、勝手な行動で、人生を大幅に狂わされた、被害者だと、あたしも承知しています。あたしは、どんなにいろいろな事(今までのだんな様との辛い生活とか)を差し引いても、加害者なんです。倫理観がない事をしたのは、あたしですから。


>>このメールに対する返信は、できれば日記の中でしていた
だけませんか。
きっと、同じようにあなたの行為に、ご主人が感じた痛み
の何分の一かを感じて、心を痛めた人がいっぱいいるでし
ょうから。



そうですね。

前に、だんな様に不倫されていて、苦しんでいる方から、メールを頂きました。結婚する前、付き合い初めからずっと、だんな様に他に好きな人がいたと言う方でした。

だから、りりかさんに言えるのは、ちゃんと綺麗さっぱり別れてから、彼とでも何でも、一緒になってください、平行で付き合わないでください。と言う事でした。

自分が同じような事をされている。自分は、りりかさんのだんな様の立場ですって。あたしの日記を読んでいて、苦しいって書かれていました。

昨日の日記を読んで、ますます不快になった方も、大勢いるかもしれませんね・・・



ただ、あたしがいいたいのは。


ここが、いくらネット上の公開のものだとしても。

「日記」であると言う事。


ランキングを気にしすぎて、思った事を書けない時期がありました。

罵倒メールが怖くて、自分がしたひどい事を書かない時期がありました。



自分が思った事。

感じた事を、書き綴って行きたい。

そして、誰かの目に触れて。

それは、あたしが全く知らない誰かで。

あたしの事を全く知らない誰かで。


共感されたり。批難されたり。


そう言う事があるから、あたしもまた違った観点から見る事が出来る。



ここで、日記を書いて、あたしはずいぶん、いろいろな事を考えさせられ、お友達も出来て、よかったって、思っています。








見られていると言う意識を持ち。

なおかつ、素直に吐き出せる場所。



それが、ここなんです。

ネットと言う、匿名性の高い場所だからこそ、出来るのかもしれませんね。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


昨日、夕方前に、実家から帰宅しました。

だんな様はいませんでした。

自分の実家に戻ったみたいでした。

掃除がしてあって、洗濯ものがたたんでありました。

きっと、だんな様なりの、謝罪の気持ちなんでしょう。



でも。



あたしに謝罪する必要なんかない。

あなたは、悪くない。



たたんである洗濯ものを見たとき、自然に涙が出ました。




あたしだったら。

あたしが、だんな様の立場だったら。




こんな風に、出来ない。




そう思いました。



今更ながら。



立派な人だったんだと思いました。






考えて見たら。


妊娠が発覚したとき、だんな様は19歳で、定時制の高校生でした。

卒業まで後ちょっと、と言う時期でした。

バイトしてただんな様は、すぐに仕事を見つけ(ちょうどバブルがはじける直前だったので、就職は楽に見つかりましたが)、あたしとお腹の子供を守ろうとしてくれました。




いろいろとありましたが。



あたしと子供たちの生活を守るためだったら、どんな事でもしてくれました。




それなのに、あたしは、仕事仕事、と言うだんな様に疲れていました。

だんな様も疲れていたのに、あたしばかり疲れているように思えてなりませんでした。



かまってくれない。

会話もない。

だからといって、外にも出してくれない。



あたしばかり辛いように思えていました。




そして、勝手に面接に行って、無理やり納得させて、仕事を始め。

仕事が面白くなり。



今度は逆に、あたしが仕事と家事の両立に疲れ始めて。



気がついたら、だんな様を見ていませんでした。




そして。

あたしの気持ちが他に行ったのは、今から6年前です。



そのときも、離婚話が出ました。

いっぱい話し合いました。

あたしが嫌だと思ったところも、いっぱいいいました。



そして、あたしたちはやりなおす事になりました。






ただ。


あの時と今、違うと言えば。

あたしは、あのときの彼を、好きで好きで仕方がない、と言う思いではなかった。


ワクワク感。

ドキドキ感。


そんな気持ちだけ、楽しんでいました。

だから、だんな様とセックスも出来たし。

全然割り切れていました。



ばれてしまったとき、あたしは自由になりたい一心で。

このトキメキ感を失うのが嫌で。

そんな気持ちだけで、離婚を考えました。



でも。


離婚する、となったら、突然相手に対して、余り感情がない事に気がつきました。

自由に会える、と分かったら、楽しいと言う気持ちが薄れて行くのが分かりました。

あいつとあたしの関係が、ゆっくり回る観覧車だったとしたら。

その彼とあたしの関係は、ジェットコースターでした。




そんなときに、友達に質問されました。




「もしも、船の事故かなんかで、海に投げ出されて。一人分しか摑まれない板があったとしたら。彼はりりかに渡すかなぁ?自分はいいよ、って、言うかなぁ?逆に、りりかは彼にその板を渡せるかなぁ?」




答えは、見えていました。





同じ質問を、ずいぶん後になって、だんな様にした事がありました。

だんな様は笑いながら。

「順番こで、摑まろうか?疲れたら、交代、見たいに。それまでは泳いでしのごうよ、助けが来るまで」

と、いいました。




きっと、だんな様はあたしに板を渡すと、そのときあたしは、思いました。

あたしも、だんな様に渡そうと思いました。





時間は流れて。

今、あたしは同じ質問をされて、だんな様に渡すか?って言われたら。





あの、6年前に答えた事と、同じ。









「りりかは、彼に渡せるの?」





「渡せない。だって、感情がないから」


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