march forward.
りりかの独り言。

2002年08月27日(火) 花火

昼間は母が、子供たちを連れて来てくれた。

こんなことになるんだったら、あんたも一緒にうちに連れてくればよかったよ、と言われる。



「一体、何があったの?」

母が、聞いて来た。

あたしは全部話した。


本当に好きな人が出来た事。

だんな様よりも好きになってしまった事。

でも、だんな様にばれて、別れる事になった事。


そして、苦しいって事。



「甘ったれるな」

母が言った。

「そんなんで、どうするの?あんたがその彼より、パパ(だんな様)を取ったのは、子供のためとか言うけど、私には甘ったれているようにしか見えないね。それで、今度は拒食症?いい加減にしなさいよ!子供たちだって、みてるんだよ。分かってるんだから」




その後もいろいろ怒られて。

そして言われた。


「ママが悲しい顔とか寂しい顔ばかりしてる。前みたいに笑ったりしないんだよって言ってたよ。パパと余り仲がよくないから、って」



そっか、子供にも気づかれちゃうなんて、あたしは母親失格だなぁって思った。




「今朝、パパから電話来たんだよ。それで、りりかと離婚するって、すいませんって言ってたよ。あんたから今聞いた話も、パパから聞いてたよ。でも、責めないでくださいねって言われたよ。あんたはまったく・・・・」




・・・。

あたしは、昨日のだんな様の言葉の意味がやっと分かった。







「ママとパパ、お別れするって言ったら、どうする?」


長女と次女に聞いた。

2人とも、顔を見合わせて、そして、長女が言った。

「私は、笑ってるママと一緒にいたい。ずっと」

次女は泣きそうな顔で、うなずいて、あたしに抱きついて来た。

あたしは泣いて。

「ごめんね」

を繰り返して。

ライラだけ、意味が分からず。

ゲームボーイしながら、ポカーンとあたしたちを見てた。





夕方、だんな様が来た。

いっぱい話した。

いっぱい謝った。

いっぱい謝られた。






「離婚しても。あいつら(子供たち)の親は俺たちなんだし。たまには5人で出かけたりもしよう」








だんな様が帰ってから。

病院の屋上に出た。



あたしは、携帯のメールをチェックした。

職場の人から何通も来てた。

みんな、心配してくれている。

ありがたいって、思った。




メールを読みながら、ふと遠くを見たら。

どこかで花火大会がやってた。

屋上から小さく見えた。

そうだ。

本当なら、今日、あたしもあいつと、花火大会に行くはずだったんだ、と思った。





夏も、もうすぐ終わりなんだな、と思った。

どんどん、季節が過ぎていく。

あたしの周りも、どんどん変わっていく。

今までいっぱい走ってきたあたしは、周りを見る余裕がなかったと思う。


これからどうしようか。


考えた。

でも、どうしたいのか、出てこない。

こうしたい、ああしたいって思いは、いっぱいある。

でも、あせらないで。

考えよう。ひとつずつ。






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