久しぶりの5連休も、今日で終わり。
また明日から仕事の毎日に戻る。
この連休、いろいろな事を考えたなぁ。って思う。
答えは、出そうで出ない。
昼間は、ほとんど毎日外に出てた。
あいつ以外の人と会うのが目的。
二股掛けているとき、そのとき傍にいるほうに心が揺れる。
あいつが前に言ってた。
あいつと一緒にいるときのあたしは、あいつだけしか見えなくて。
だんな様と一緒にいるときのあたしは、だんな様を見る。
そんな事はないんだけどね。
今日は、元彼にあった。
といっても、大昔の彼。もう13年くらい前の彼。
友達としてつきあって、そのまま友達の延長線でつき会い始めたけど、結局子供だったころの彼。
今は結婚して、新婚さんで、幸せそうだった。
結婚式のときの写真も見せてもらった。
「りりかは、幸せなの?」
不意に聞かれる。
「どう思う?」
「見た目は若くなったように思える。綺麗になったようにも思えるし、疲れているようにも思える」
「で?」
「疲れているほうが大きいように見える」
「そか」
あたしが作ったビーズのブレスレットを奥様にって、渡した。
いやかな?昔の彼女から、なんて。って言ったら、 りりかは、友達の中の友達って知ってるから平気だよ、って喜んでくれた。
あたしの中指に、赤いビーズのリングがついてる。
さっき渡したブレスとは製作者がいっしょとは、とても思えない。
不器用な、細かい作業が苦手な人が、作ったんだなって思わせる。
「それ、りりかじゃないでしょ、作ったの」
「うん。彼」
「彼?だんなさんのこと?」
「ううん、彼・・・・」
あたしは、泣き出して。
ごめんね、ごめんね、といいながら、話を続ける。
去年の12月のお台場の事から。
今思っている事。全部。
そか。そっか。
いいよ、泣け泣け。
泣かないりりかを、こんなに弱くしたやつの事、思いながら泣け。
あたしは、泣きながら、お礼を言って。
そして、泣きながら、笑う。
元彼は、ちょっと怒ったような表情になって。
「考えろよ。もう、頭割れるくらい、爆発するくらい。んでさ、その考える期間がどんなに長くかかっても、いいんだよ。だってさ、すっげーー、大事な事、考えているんだから。りりかだけじゃない。子供たちにもだんなさんにもその彼にも、かかわる事なんだから。勝手に答えを出すな。あせるな。でもさ。迷ったら、俺でもいい、妹さんでもいい、友達でも親でも職場の人間でも、なんでもいいから吐き出せ。溜めるな。思いを」
って、言って、あたしの頭を叩いた。
「叩くなよー」
「うるせー、ブス」
2人して、吹き出した。
タイムスリップして、あのころに戻ったような感覚だった。
「迷路だな。りりか見てると思うよ。人生は迷路だよ」
「うん、そうだね」
「でも、迷路やってるじゃん?つき当たりで行き止まり。どうする?」
「来た道戻る?」
「そうそう。来た道戻って、また新たな道、通るべ?」
「戻ったりしていいものなの?」
「いいんじゃねーの?同じとこで、行きどまっちゃったって、どうしようどうしようって、なるなら、意味ないじゃん。戻ってやり直すしかないじゃん」
「なんか・・・そんな風に言うの、似合わない」
「ばーか。ま、俺の場合は行きどまったら、その壁、越えちゃうけどね。壊すとか登るとかして(笑)」
「らしい!」
「だべ?戻ってるくらいなら、壊して進むね」
「壊したら、岸壁だったら?」
「ううーん・・・泳ぐ!!!なんたって、海育ち!」
「かっこいいー」
「逃がした魚はでかかったぞー!!なんてなー」
だいぶ、軽くなった。
軽くなった心で思ったのは。
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