march forward.
りりかの独り言。

2002年06月29日(土) 誰でもよかったの?

朝から、熱が高かった。

で、メールもしづらいまま、昼になって。



「おはよう」


って、向こうからメール来た。


普通に。


「おはよう。朝から熱があるんだ。38度近いんだ」

って、あたしも返した。


「夕方から仕事でしょ?寝ておいたら?」

「うん、でも、いろいろやる事があるから、眠れないんだけどね」

「そう」


ううーん、絵文字も使ってこないし、明らかに怒っているような。

なんて返そうか考えてたら。


「看病しようか?」


なんてメール来た。


「平気」

「そか、じゃ、せめて、ゆっくりしなさい」

「うん」


こんなメールをやり取りしてて。


そしたら

「今日のメールは内容が薄いね」

って言われて。

お互いに気を使っているから、触れないようにしているから。

内容も薄くなる。



「だって、君が怒っているから・・・」

「怒らせるような事、したの?」

「昨日の」

「ああー。酔ってもいないのに、なんかしたんだ?よしよしとかされるの、俺じゃなくてもいいんでしょ?ぶっちゃけ、誰でもよかったんじゃねーの?」



マジで?

こいつ、そんな風に思っているの?


「ねぇ。そんなこと、本気で思っているの?誰でもいいなんて・・・あたし、よしよししてくれ、なんて頼んでないし、気がついたら、なんだよ?」

「誰でもじゃなきゃ、何?A君だから?それとも、俺が見ているからアリ?」

「だから、いつも気にしないって言ってたし、気にしないかなと思ったんだって・・・ごめんなさい」

「でもさ、俺には絶対に、みんなの前じゃそんなこと、やってこないよね。
とにかく、メールでいくら謝られて、訳を聞いてもね、はい分かりました、なんて簡単に許せない」

「じゃ、電話していい?」




あたし、彼と平行で、昨日その場にいた、女の子ともメールしてて。

その子は、前の日記にも書いた、Rちゃん。

昔、彼が好きだった子。

そのRちゃんが

「そか、謝っても許してくれないんだ・・・いちゃいちゃAさんがくっついてくるのは、いつもの事だし、Hさんも、そんなに怒ることないのにね。余り気にしちゃだめだよ。ゆっくり、寝たほうがいいよ」

なんて、嬉しいメールくれて。

いいこだなぁ・・・・って思った。






んで、彼からの返事のメールは。


Rちゃんからのメールが転送されて来た。

題名は「みんなの目からもこう言う風に写っているんだから」



内容は

「うん、ひどいよね、やりすぎだよ。りりかさんから甘えていたしね!怒っていい所だと思うよ???私もあれは許せないよー」


??????????


あの。。Rちゃん?


今、あたしに怒らなくてもいいのにね、とかメールして来ませんでした?

お互いに話を合わせているだけ?

何?



あたしは、その転送メールについては返事しないで。


「で?電話していいの?」



「りりかさんがしたきゃ、すればいいでしょ。俺に聞かなくていいじゃん」




怒っているかな。と思いながら、電話した。


「ごめんね・・・本当に」

「ね、ひとつ聞きたい事があるんですけど」

「何?」

「俺はりりかさんとつきあっているんだよね?」

「うん」

「俺はりりかさんが好きで、りりかさんも俺が好きなんだよね?」

「そうだね」

「でも、みんなでいるときに俺はそう感じられない」

「え?」

「みんなでいるときに、俺を見てない。俺がいてもいなくても変わらないって言う感じ。俺ってなんだろ?みんなでいれない時に、一人は寂しいから、俺といるって感じ?」

「そんなことあるわけないじゃん」

「そういう風に考えさせられるよ、みんなでいるときのりりかさんは、俺なんか全く見てない。昔からそう思ってた。仕事しているときから。なら、俺はみんなではもう会わない。りりかさん、独り占めしたいから」

「そんな風に感じたなら、ごめん。でもね、みんなの前でいちゃいちゃするのは、変じゃない?あたしたち、付き合っている以上、周りから見たら、こんなとこでいちゃいちゃしないで、二人きりになってからやれよ!って思う人もいるでしょ。だから、しないの」

「そうかもしれないけど・・・でも、いてもいなくても一緒って言うのは・・・」

「だから、そんな風に考えてないって」

「今日、会えませんか?」

「会ってどうするの?」

「ちゃんと、顔見て話がしたい」

「分かった。仕事が終わって、具合によるけど」

「ですよね。じゃ、具合がよかったら」





薬飲んで仕事して。

だるさは残るものの、熱は下がってきたみたいで。

あたしが仕事終わって外に出たら。


あいつがいた。


雨の中、自転車で来たらしい。

あたしが具合悪かったら、車の中でちょっと話すだけでもって思ったらしい。

あいつんちから、自転車で30分は掛かるのに・・・


「なに、雨なのに」

「いいんです。どうしても会いたかったから。でも飲んじゃっているから車では来れなかったから」

「あたし、行こうと思ってたよ?まってればよかったじゃん、自転車どうするのよ?」


「いいです、今度車で取りに来ます」



あいつんちまでの道のりがやけに早く感じた。

今日は寒いからね、ってお湯を沸かして、紅茶を入れてくれた。


「昨日。別れるって言われて。どうしてそんな言葉を出すんだろう?って思いました。で、今日もメールは来ない。ああ、俺からメールしなきゃ、もうこのまま終わるんだろうな、と思いました。だから、絶対にそれだけはいや。って思ったんですよ」

「うん、ごめん、あたしが悪いから、もう我慢出来ないって言われたら、あたしは言われたとおりにしか出来ないと思って」



小指を出された。


「なに?」

「約束してください。もう、簡単に別れるって言わないこと。俺以外の人間によしよしもぎゅーもされないこと」

「あたしが、あたし以外の人にしないでって言ったのと、いっしょだね」

「だね」



あたしたちは指切りして。

あいつがよしよししてくれて。


「会って、こうしてぎゅーしながら、よしよししながら、話し合えば、すぐ喧嘩も終わるでしょ。お互いに離れたくないんだから。でも、メールとか電話じゃ、そう言うの伝わらないでしょ。りりかさんが、にこにこして、傍にいてくれて。俺に向けて笑ってくれて。それだけで、俺は幸せになれるんですから。・・・別に無理言ってませんよね?」




言ってないよ。




「会いたいって言っても会ってくれなくて、ここ数日は寂しくて、でもやっと会えたらあんな事件。苦しくなったなぁ。なんでかなぁ、って考えるんです。どこまで好きになるんだろう、無限?とか。あんなことあっても、好きになるばかりで、一歩も後退しない。会えば会うほど、話せば話すほど、好きになる。何が何でも、この人と一緒にいたいって思う」



あたしは、そんなに思われているって事に浮かれてたね。


調子に乗ってたね。



「りりかさん、俺の事、好きだろうけど。きっと、俺の方がその何百倍もすきって気持ち、大きいと思う。たぶん、てか絶対?逆転しないと思う。このすきって気持ち、一生俺の方が大きいと思う。でもね、もっと好きになって欲しいって思うけど、俺のほうが好きなんだって思うの、嫌じゃないんですよ、不思議と。ていうか、俺の方が好きだって気持ちが大きいっていうのを一生続けてやるって思うくらい。バカでしょ」



バカだね。



「好きすぎて、むかついちゃったりするんですけど。でも、誰でもいいんじゃないの?なんていったけど、誰でもいい中から、俺の事選んでくれたとしても。俺が選ばれたって言う事で、俺は満足ですから。今、俺じゃなきゃだめなら、それでいいです」




「君じゃなきゃ、だめだよ。あたしは、君だから、好きなんだから。こうしていられるんだから」



「じゃ、仲直りですね」

「うーん・・・」

「また!!!うーん、とか言う!!素直じゃないんだから!」




んで、ぎゅーしてくれる。

熱さまシートを無理やり張られる。



愛してる。

の、気持ちは。



きっと、同じくらいだよ。君と。僅差ないよ。


あたしはそう思うよ?






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りりか [MAIL]

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