今朝。
パソコンを立ち上げたら。
だんな様のメールソフトは消えていました。
あたしに、「本当になんでもないんだよ」といいたいから、削除して、誠意を見せているつもりなのか。
でも、あたし、知ってる。
今日の夜中、パソコン立ち上げて、だんな様のパスワードを探して、100回以上パスワードを入れて、もういい加減諦めるか・・・と思ったとき、なんとなく、長男の名前を入れて見た。
そしたら、サインオンできた。
なんだ、こんな簡単な事だったのか。ちょっと、可笑しかった。
そしたら、メッセーが来た。
オンしてすぐ。
「今話して平気?」 「うん、平気」 「今日、大変だったね。奥さん、大丈夫?」
・・・もう知ってるんだ。
「平気だよ」 あたしは、平気。
「そっかー。心配しちゃった」 「ありがとう」 「いえいえ・・・」
ぼろが出る前に落ちなきゃ・・・
「もう寝るから」
「うん、ゆっくり休んで。また携帯にメールします」
そう、携帯にメール。
それがあるから、別にパソコンのメールを消しても、痛くも痒くもない。
もしかしたら、彼女が言うかもね。
「昨日、メッセで話したとき、平気って言ったから安心したよ」
なんて。
そしたら、あたしがやったってばれちゃうね。
いや、ばれちゃったのかもしれない。
だから、だんな様は削除したのかもしれない。
真夜中に、携帯にメールが来てたのかもしれない。
それで、今朝、あわてて削除したのかもしれない。
昨日の日記を書いて、メールをかなりもらいました。
非難されて当たり前です。
自分の事は言わないなんて、ずるい。
はい、そうです。
でも、ちょっとだけ、でも頑張って、と言うメールもありました。
救われました。気分的に。
あたしの家族(子供たち)とあいつの未来と。
今、あたしが一番大事にしなきゃならないものを守るため。
ここで、あたしが彼の事を言ったとして。
離婚しても養育費はもらえなくなるかも知れない。
逆に、慰謝料を請求されるかもしれない。
あたしは、路頭に迷うかも知れない。
子供たちを3人引き連れて。
子供たちに、あたしがしてきた、惨めな生活はさせたくなかった。
あたしみたいに。
母親が父親に捨てられ。
しばらく、母親の実家に帰って生活してた。
母親の妹たち、祖母、あたしたち姉妹、母親の、7人で2DKの団地に住んでいた。
そのうち、母親は蒸発した。
男と逃げた。
行方知れず。
あたし、9歳。妹、4歳のときの事。
あたしたち姉妹は、母親の妹たち(叔母)に、いじめられ。
いつもいつも、隅っこで、小さくなって。
祖母は病気で働けず、叔母たちに食べさせてもらっている身分だから、何も言えず。
おやつなんて、もらえない。
叔母が人からもらった菓子を、どうしても食べたくて、盗んで食べ、死ぬほど殴られた事もあった。
夕飯がサツマイモだけという事もあった。
学用品さえ、満足に買い与えられず。
友達のお古や。
不憫に思った先生からのプレゼントで、しのいで。
あたしは、妹の保育園の送り迎えを、毎日して。
学校に行く前に、小学校3年の子供が、妹を自転車の後ろに乗せて保育園に連れて行く。
帰宅したら、遊ぶ時間も無く、手伝いをして、夕方また、妹を迎えに行く。
学校が休みの日は、妹の面倒を見続ける。
昼ごはんに二人でインスタントラーメンひとつだった日もあった。
伸びたら量が多くなるね。
だから、待とうか。伸びてから、分けようか。
あたしたち、姉妹は。
栄養失調寸前のがりがりの体で。
間違えないで欲しいのは、それは昭和20年代の話とかではなく、昭和50年も終わりの話。
そんな生活を2年、続け。
もう限界だ、施設に入れる、と叔母たちが決めたとき。
母親が帰ってきた。
新しく父親になる人と。
裕福な家庭。
靴下は、穴があいたら捨てて買い換える。
自分で穴をつめる事もしないでいい。
おもちゃまで買って貰える。
毎日お菓子なんか食べていいの?
ご飯もお代わりしていいの?
こんな贅沢な事があっていいの?
でも、それは一瞬。
母親が男に捨てられるたび、あたしたち姉妹は、また苦しい生活に逆戻りだった。
でも、母親と3人で生活して、それも楽しかった。
苦しいけど、3人で頑張って。
寂しがり屋の母親は、すぐに男を見つけたけど。
あたしの、子供たちに、そんな生活は味わせたくないから。
あたしは、子供たちに今のような、今のままの、好きな事をさせたいから。
それを守り通す。
それだけ。
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