march forward.
りりかの独り言。

2002年06月23日(日) 汚い人間です。あたしは。

悩んで、いろいろな人から意見をもらって。


あたしは、だんな様に話す事にした。



メールの事。

みたよ。って。



仕事中、いろいろ言葉を考えて。

まず電話した。

そして、伝えた。


「別れない?今のままじゃ、だめじゃない?」



突然のあたしの言葉に、動じるでもなく。


「ん?」っていう感じで。


あたしは、そのまんま話を続けた。

「あたし、知ってるの。全部、知ってる。でも怒ってない。いいよ。好きな事しなよ。あたしも、好きな事するから」


ようやく、意味を飲み込んだらしく。


「何??何の事、言ってるの・・・?」


「メール、読んじゃった。ごめん。なんか、女の人、いるんだね」


しばらくの沈黙。



「あんなの、遊びだよ、冗談だよ」


期待通りの言葉。



「なんでもいいんだけどね。べつに。そんないいわけなんかはいいから」



だから・・・・あたしを自由にしてください。



☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

あたしが、考えたのは。

ものすごく汚いやり方だった。

あたしは、自分の事、何も言わないつもり。

あいつのことも、もちろん隠しとおす。

そして、別居なり、離婚なり。

するつもり。

そして、子供はもちろん、あたしが引き取って。

子供たちと4人で生活するつもり。


あたしの子供を守るために。

あたしを守るために。

あいつを守るために。


☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


勤務後。

二人でファミレスで話した。



「お前だって、男いるんじゃないの?夜中に帰ってきたり、出かけたり、多いじゃん」

「いるわけないでしょ」


あたし、動揺もせずに、淡々と答えられた。

というのも。



動揺したら、負け。

あたしに、つきあっている人なんていない。

あたしは、ただ、普通に働きに出ている、母親。主婦。

何もやましい事なんかない。


そう、自分に言い聞かせてから、話し合いに臨んだ。

暗示を掛けるように。

何度も何度も。



あたしの、自信たっぷりのいい方に。

だんな様のあたしに男がいるんじゃないかって言う疑惑は揺らいできたらしい。


「あたしはね。あなたのお世話する家政婦で、適当なときにエッチさせてくれて。そんな都合いい人間じゃないの。女なの。人間なの。いい加減にしてください」

「そんな風に、思ってないよ・・・」

「あたしの12年間を、返してください」

「・・・・・」


あたし、自分が怖かった。

こんな、平気で、嘘をつける。

平気な顔して、相手だけを責める。



汚い・・・あたし。




結局。





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それまでは、お互い干渉し合わないで。


という事になって。





あいつには、メールですべて話した。


「あたし、子供と暮らすから」


「俺の家、狭いけど、来ませんか?」



ありがとう。

でも、そんなことは、出来ない。

あなたが、責任を感じる必要はないんだよ。

すごく、すっごく嬉しいけど。

甘えたい、本音はね。



っていう、言葉は殺した。


「あたしは、あたしの力でやって行くよ。とにかく、ここからが大変です」


「そうですね。いつかは、あなたを奪うつもりだったから、こんな風になると思ってはいました。心の準備は出来ています」





だんな様に。


「男なんかいるはずないじゃない」


と、簡単に言ったすぐ後に。


あたしは、平気で他の男にこんな事を言わせている。




そう考えると、吐き気がする位に、汚い人間で。

めまいがする位に、ずるい人間で。


頭がおかしくなりそう。


でも。



始まってる。






あたしの、嘘に嘘を重ねて行く、生活が。



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