march forward.
りりかの独り言。

2002年06月16日(日) 性欲処理

だんな様が、珍しく求めてきました。

いや、もともと、大好きな人なので、毎日でもやりたい人なんだけど、最近は全く手を出してこなかったから。

3ヶ月ぶりです。


いつもと同じ。

同じ手順で進んでいく。

作業を消化するような。

もくもくと、自分の利益のために、勧めていく。


自分だけの利益のためにね。


12年間、同じ事を繰り返してきた。

満足していた時期もあった。

相手にさえしてもらえればいいと・・・・・

そのうち、そんなやり方にも慣れて。


慣れたはずなのに。




あたしは、とっても嫌だった。

苦痛だった。


早く終わって欲しい!!!


心からそう思うほど。吐き気がするほど。



感じるとかあるわけもなく。





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つい、口に出てしまった。


バカなだんな様はあたしがもう充分感じたから、いい、と言っていると勘違いして。


おめでたい人だな。


そんな、自分勝手な、自分のためだけの事をこなしているだけで、あたしが感じると思っているのだろうか?




だんな様は避妊しないで、そのまま入れてこようとした。


「何してるの?」


「え・・?」


「避妊してよ!」


「するの?」



あたしが、妊娠しない体と分かったから、だから、久しぶりに避妊無しで出来ると思っているんだろう。


いい加減にして・・・・


頭ががんがんした。


今まで、あたしの話に耳を傾けなかったくせに。

妊娠しないからって、これ幸いと、避妊無しでやろうだなんて。


頭がおかしいんじゃないの?


そこまで狂っているの?


だんな様は言われたとおりに、避妊具をつけた。


この人、おかしい。

あたしをモノとして見ているんだろうか・・・?




いつものように、終わってさっさとシャワーに向かうだんな様。


そして、いつものように、さっさと寝ました。


いつものように。


あたしに背中を向けて。





あたしは、あいつを思い出してた。



「こう言う行為が終わってから、しばらく裸でいちゃいちゃするのが、最高に好き!ああ、幸せだなぁって思える」


そう言いながら、あいつは、あたしを抱きしめる。

キスをして、頭をなでて、あたしの髪を指に絡ませて遊んで。


あたしを愛しているって、体中で表現してくれてる。


安心して、あたしは、こいつとなら、セックスも出来る。





そんな風に比べて考えてたら、泣けて来て泣けて来て。


だんな様は最初からそうだった。


やり終えたら、満足して、勝手に寝る。


避妊が面倒で、おなかの上に出していた時期があった。


そんなときも、自分だけシャワーを浴びたら、寝る。


あたしは、むなしい気持ちで、おなかを自分で拭いてシャワーに向かう。



「性欲処理機」


そんな言葉がぴったりの。


あたしだったから。



セックスに何も感じる事もないまま生きてきたと言っても、仕方ないと思う。


でも、変わろうとしているのも確かなんだ。



あいつのおかげで。


あいつとだったら、あたしは、むなしい気持ちにも、惨めな気持ちにも、寂しい気持ちにもならないで。



向き合える。



次、だんなさまに求められたらこう言うつもり。






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