march forward.
りりかの独り言。

2002年05月17日(金) 悪夢

今日、彼がくびになったところのバイトの仲間たち2人と
彼の家で食事をした。
またまたパエリア。
あたしは、運転があるので、飲めないから、会話だけ参加。

辞めちゃった子(あたしたちの関係に反対意見を出した子)
に写真を送る事になって、みんなでメッセージカードを同封しようという話になり、みんなで書いてから、
ハリーポッターのDVDを借りてきたので、みんなで見て。
楽しく、時間は過ぎて行った。

・・・行くはずだった。


DVDを見ている間に、彼が眠くなってしまって、
熟睡しちゃって。
3人で続きをそのまんま見てた。

ふと、あいつが書いたメッセージカードが目に止まった。

「元気でやってるー?俺たちは相変わらず、愛し合っています」
そんな文面から始まってた。
あたしはにやにやしながら、読み続けた。

「いいのかなぁ、いつか終わりが来ちゃうのかなぁ、でも、このままずっと幸せでいられたらいいなぁ。どうしようかな、と思いながら、メル友と会ったりもしたけど、やっぱり、りりかさんが一番だと教えられたんだー。こんな恋愛の形があってもいいよねー」


・・・・メルともと、会った?は?いつ?なんなの?

他の二人に見せた。
「わざと、やきもち焼かせたくて、こんな事書いたんですよー、全然気にすることないんじゃないですか?嘘ですよ、こんなの」

「だよね、うん、嫉妬させたいからって、書いたんだよね。こんな重大な話、わざわざあたしが見えるところにおかないでしょー」

気づかない振りして、あたしも続きのDVDを見る事にした。

でも、頭になんか入らない・・・
何?メルとも?何?メルとも?・・・堂々巡り。

あいつの携帯が出しっぱなしになってた。
あいつは寝てる。

あたしは、だんなの携帯とかメールとか、絶対に見ない人間。
自分だって見られたらまずい。
まずい内容がなくたって、嫌なもんだ。

だから、だめだよって、言っている自分もいる。

でも・・・でも・・・


受信簿。
カチ。
受信箱。
カチ。

・・・送信者。○子。
っていうのが、ずらーーーー・・・・
だれ、これ?

で、送信簿。
カチ。
送信済みメール。
カチ。

・・・送信先。○子。


だめだめ。これ以上は。

なんて冷静に考えるあたしなんかいないわけで。



開封。


「昨日は楽しかったね。また遊ぼうね。私の印象はどうだった?Hくんの(彼の名前)印象は、メールでは遊び人風かな、と思ったけど、会って見たら全然違ってたー。今日はこれから友達と会うんでしょ。あまり飲み過ぎないでね、明日バイトなんでしょー?」


くらくらくらくらー・・・・・・・
めまいがした。


彼の送信したメールも。

開封。


「楽しかったよー♪また遊んでよ、ぜひ。遊び人ー?そんな風に見えたなんて・・・友達とこれから飲みます!」


友達と飲みます?
確かに嘘じゃ、無いよね。後2人いるんだし。


短い悲鳴をあたしは上げていたみたい。

他の二人が、「りりかさん?顔色真っ青ですよ?どうしたんですか???」
て、心配して聞いて来た。

「あの。あ、あいつ。さっきのメッセージ、嘘とかじゃなくて。昨日会っていた見たい」


昨日は、あたしも夜暇だったし、遊びに行ってもいい?って聞いたら、
実家に帰るから無理なんですーって断られたんだった。
実家じゃなかったの?


「り、りりかさん。。。あの。落ち着きましょう」
「瞬きの回数が、異様に多いですよ???ちょっと、深呼吸しましょうか」


寝言まで発して寝ている、あいつを、あたしは冷静に、冷静に起こした。

「ちょっと。起きてみない?」

「ううー・・・ハリポタ、終わったんですか?寝ちゃったなぁ」



「ねぇ。昨日、メル友と会っていたんだ?」





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あたしが口を開く前に、他の二人が、「Hさん、そりゃーないっすよ!!!ひどいっすよ!!!」
と、言ってくれた。

「あたしは傷つかないとでも思っているわけ・・・?」

だんだん、事の重大さに気づき始めた彼。

「え・・・あの。いや。あのですね・・・」


「いいわけなんか聞きたくない!!!てか、実家に帰るとか言ってたじゃない!?」

もう、取り乱し放題だ。あたし。

「いや、だから帰りましたよ。向こうの子なんですよ。友達の結婚した相手の親友で、紹介って言うか・・・あの、メールだけって感じで。それで、友達と4人であったんですよ、カラオケとかいっただけで。かわいくなかったし」

紹介?
なんなの??

「純粋にメールしていた相手と会っただけ?下心とか無いわけ?だいたい、かわいくなかったってなんなの?かわいかったらなんかあるわけ?乗り換えようと思っていたわけ?」

「・・・かわいかったら、やるだけやっちゃおうかな、とは思っていました。どうせ、向こうの子だし・・・」



涙がたまる前の、鼻にツーンと来る感覚が起こった。
あ・・・泣きそう。

一体、何で?
あー・・・どうしよう。
訳が分からない。
あたしがやらないから?そう言う行為が嫌いだから?


もう、そのあとは、堂々巡り。
同じ事を言うだけの繰り返し。
何もなかったし、やっぱりりりかさんがよかったからとか、
何もなかったから、メッセージカードにも書けたんだとか、
りりかさんのよさを再確認したんだとか。






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それは・・・分かる。
分かるけど。


あたしの他に好きな人が出来そうになったら。
また、あたしじゃだめだと思い始めて、新しい人を探したくなったら。

言ってね。

そのときは、身を引くから。

隠さないで。

でも、先に言ってね。
出来た後じゃなく、探した後じゃなく。


先に、振ってください。あたしを。


なんて、会話を葛西の観覧車に乗った日に話した。

ちょっとの間でも、あたし以外の人が心に出来そうなときに、
あたしとつきあっているのは嫌なの。
つなぎみたいじゃん?


って。



あいつは、

「無いと思うけど。わかりましたよー」

って、答えてたんだっけ・・・






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その、要素の大部分は、きっとあたしの結婚していると言う事実。


そういう事実・・・分かってる。



二人をあいつが送って行った。
あたしは、帰ろうにもふらふらで。運転なんか出来ない状態で。

寝転がって、あいつを待ってた。


あいつは、神妙な表情で、帰って来た。


「ごめんなさいを、いくらいってもだめですよね」


「同じ事を、あたしがしたら、許してくれるなら、なかった事にする。でも、それは許せないと言うなら、別れて」


「まって、く。ださい。そんなの・・・どっちも無理に決まっているじゃないですか・・・」

そう言うと思った。
どっちも無理。

そんな無理なこと、君はしたんだよ?

悪夢でありますように。

あたしが何度願ったか。あいつは、分かっているのだろうか?

それほどまでに、あたしは、追い込まれているのに。

「あたしを・・・幸せにするって言ったじゃない」

「します!絶対にします!!だから、お願いします。許してください」


「あたし、引きずると思う。許せないかもしれない。ねぇ。あたしがやらせないから?」

「違いますよ!ただ。別に興味も無いし、やれりゃー、ラッキーかな、と思いましたけど。りりかさんとは、やりたいとかそういうんじゃなく、つながりたいって言う感じだから。」


あたしは、この人の言葉を、態度を。
いままで全部素直に受け止めてきてた。

でも、ここに来て、信用出来なくなっているあたしに気づいてしまった。


「あたし。君を信用できないかもしれない。この先。ずっと、この事をあたしは抱えたまま、君とつきあって行くの?事あるごとに思い出しちゃっても、我慢しなきゃなの?」


あいつは、下をずっと向いて。
ポツリ、ポツリと。

語り始めた。


「分かりました。別れましょう。あなたが。そんなに辛さを我慢したまま、俺と一緒にいる事はおかしいですから。別れます」

また、めまいがして、あたしはその場に倒れ混んだ。

あいつは、ぎゅっと抱きしめてくれて。

「最後のぎゅーですね」


とだけ言った。

あいつの涙が、あたしの頬を伝ってくるのが分かった。



なんで、あたしは、メールなんか盗み見をしたんだろう。

なんで、あたしは、こんなに苦しいんだろう。

なんで、あたしは、こいつがこんなに好きなんだろう。


あたしも。


涙が出た。


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