march forward.
りりかの独り言。

2002年04月12日(金) 抱きしめ方

今日はあいつがくびになる前から決まっていた、あいつの家にお泊まりの日だった。
とは言っても、話して飲んで、だらだらして朝になったら帰るだけなんだけど。
でも、くびになったばかりと言うこともあって、話はずっとその事だらけだった。
やっぱり、あいつはあたしが離れて行くんじゃないかという不安を抱いている。
あたしは、どうなんだろう。不安は確かにある。会えない不安。でも、別れてしまうんじゃないかと言う、あいつの不安とは違う。
別れるなんて思えないのが本音だ。
多分、今までより会う分が少なくはなる。でもそれは、仕事で会っている回数が無くなるだけであって、むしろ二人で会う時間は前より増えるんじゃないかなと思う。仕事で会わない分、二人で会おうとするだろうし、今までは仕事であったから、今日は会えなくても我慢できるとか思ったりしてたんだし。
だから、別れるなんて考えられないんだけど。

あいつは、「会えるときにどんどん会ってくださいね。俺のほうから予定は合わせますから。あいている日はどんどん言ってくれなきゃ。ね」
って、不安をかき消さなきゃと思っているのがありありと分かる発言をして。そして、いつものように抱きしめながら頭をなでてくる。
ただ、いつもみたいにあたしを安心させるだけではなく、そのために抱きしめているのではなく、今は明らかに自分とあたしが一緒にいるという現実をかみ締めたいと言う気持ちがあるのが分かる。
あたしは、そんなにこいつを不安にさせるくらい、好きだと言う気持ちを伝えていないんだろうか。
あたしの好きだと言う気持ちは、こいつにいったいどれくらい伝わっているんだろう。
いつもと違う抱きしめ方を感じてしまうあたしは、ちょっと切ない。
あたしがいっぱい好きだと思っている事を、もうちょっと信用して欲しい。


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