もう日付も変わって、急いでしたくして、あたしも合流した。 どうしてこんな事になっちゃうの?なんで?解雇って言っても不当じゃないの? 言いたい事が山ほどあって、あたしは逆に言葉にならない。 一緒にいたバイトの子たちも、こんな不当な話しは無いって、辞めるって言って来ちゃいました、一緒に、なんていっている。 待ってよ・・・どうなっちゃうんだよ。
あいつは、いつもよりハイテンションで。むしろ、この状況を楽しんでいるみたいな感じで。 あたしは、それが不思議で。 とにかく、もう退職届も書いてしまったと言うし、仕方ないのかもしれないけど、言うだけいわなきゃという話しになって、あたしは帰る事にした。 あいつは、「送ります」っていつもどおりで。
二人で歩いているとき、いきなり泣きそうな声で、 「不安です。もう、会う時間が一気に少なくなってしまった。辞めるって言ってしまってから、しまったと思いました。もう取り返しがつかない事をしちゃったと。終わらないですよね。大丈夫ですよね?」 懇願しているって言う感じで。聞いていると言うよりも、お願いされているって言う感じで。 あたしは傍にいてもらえない不安っていうのが大きくなるかな、と素直に今の気持ちを言った。 そしたら、急に抱きしめられて、「そんな風に言わないでください」って。 一生懸命みんなの前では明るく振舞ってた。 凄く不安で、押しつぶされそうで、酒に逃げて。 自分が何やっちゃったんだって事、忘れたくなって。 俺は、あなたの傍であなたをいつも支えていたいって思ってたのに、こんな風に自分から壊して。 そして、あなたが去って行きそうで、失いそうで、怖くて仕方ないです。
涙は出ていなかったけど、絶対に心の中では泣いているあいつを。あたしはいつもみたいに抱きしめ返せなかった。 あたしも不安だ。同じくらいに。 まだ不安定なあたしたちが、別々の生活に入る。 今まで見たいに仕事で一緒に笑ったり、怒ったり、仕事の帰りにドライブにいったり、仕事の前に朝マックしたり。出来なくなるんだね。 そんなこと、考えちゃうと、あたしは不安で仕方ないんだ。 あいつがバイトを始めたら、また違う生活サイクルになり、あたしもあいつと合わせられないし、そしたら、あたしたちは自然に終わってしまうんじゃないのかって。
今日、生理予定日だった。でも、結局来なかった。
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