ずっと睡眠時間が2時間とか3時間(しかもトータルで)の毎日が続いていた。 うとうとしても、不安になる。 仕事にもだんだん支障も出始めた。 午後の金銭管理の事務仕事中、うとうとして細かいことが出来なくなるのだ。 どうしよう、睡眠薬でももらって来ようか。。。本気で考えていた。 「あたし、実は眠れないの」 彼に、全部話して見た。 あの事故以来、不安で不安で眠れない。それが苦しい。 あいつは、何も言わずいつもよりちょっと優しく抱きしめてくれて、ずっと髪をなでてくれた。 「大丈夫、一緒にいるときに事故なんかありようが無いし」 あたしは、すっごく安心して、そのまま眠ってしまった。 気がついたら眠る前と同じ体勢のまま、彼はあたしを抱きしめてくれていた。髪もなでて。それで、無邪気な彼の笑顔がやっぱりあった。
こんな小さなことが、すごく嬉しい。安心する。 あたしは、彼の全身で受け止めてもらっている。 それは、もしかしたら、凄い大変なことなのかもしれない。 でも、彼は文句を言わないどころか、それが嬉しいと言う。 いつか、つぶれちゃうんじゃないか。あたしの重みに耐えられないんじゃないか。 そんなことをよく考える。 それでも、あたしは彼によりかかり。彼は喜んで受け止めてくれる。
ねぇ。いつか、あたしが重くて重くて仕方なくなったとき。 あたしをつき話していいんだからね。 本当に。それでも、あたしは、あなたを恨まないから。
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