まぁ、誕生したのは息子なのだけど。とりあえず、長い長い一日をさっと振り返って見る。
27日 夕方〜夜 妻に出産の兆候がみられる。 これは29日あたり出てくるやも、と密かに期待する。 28日 3:44 妻からヘルプコール。陣痛開始。 とりあえず病院での診察の結果を待ちつつ、待機。といいつつ二度寝。 の前に、緊急時の最速のルートを確認する(横浜ー和歌山)。 朝一の飛行機なら今出発しないと間に合わないことがわかる。二度寝してる場合じゃないと飛び起きて支度。すぐ行動をおこせるように空港へむかう。
5:30 診察の結果、病院で様子を見ることに。 判断に迷う微妙なところながらも、妻のか細い声を聞き和歌山行きを決意。 そばにいてやらねば。 6:00 航空券を購入し、あとに引けなくなった段階で上司に報告。休みます!
9:30 1時間ほどのフライトと40分程度の高速バスに揺られて和歌山へ。 すぐさまタクシーに乗り込み、病院へ。
10:00 2週間ほどぶりに妻と再会。母親と付き添いを交代する。 陣痛はまだ比較的軽く、妻はまだ元気そう。しかし、時間が経つにつれ陣痛は強くなり、妻の顔から余裕が失われてきた。
18:00 かなり陣痛は強くなっているものの、まだ出産できない状態。妻は見るからに疲労している。食事も取れないほどつらいようだ。ただただ手を握って応援を続ける。
19:30 そろそろ妻の体力も限界ではないかと思い始めたころ、陣痛がピークに達し、出産の準備が整う。分娩室へ移動し、勝負の時間がはじまる。
20:10 陣痛にあわせ精一杯力む、妻のとなりで強く手を握る。時折体の向きを変えてみたりして、母子ともに負担をかけないように分娩が進む。
21:00 赤ちゃんの頭が見え始めてくる。もうちょっとで出てくる、とラストスパートをかける。生まれてくる子供のために部屋自体は暖かめにしてあったものの、長袖1枚でも暑く感じられるほど体が熱を持つ。手を握っているだけだが。
21:37 お医者さんの手助けのもと、待望の赤ちゃんが劇的にデビュー。新生児をはじめて間近に見る。我が子ながら、というより我が子だからか、ものすごくかわいい。はじめてあげる産声も信じられないくらいかわいかった。臍の緒切断という大役を任され、はさみでチョッキンしてあげる。
22:30 ママとのふれあいタイムや、生誕記録作成などあわただしく時間が過ぎていった。最後に一通りの説明を受けて、病室に向かう。親子水入らずの最初の一晩。赤ちゃんのあやし方はおろか、抱き方もよくわからないと、不安もあったが、きっとなんとかなるだろうと楽観的に考えてみたり。
〜やっちゃった1コマ〜 出産を終え、看護士さんに案内されながら親子で病室に向かう最中。 看護士「こちらがシャワー室になっております。ご自由にお使いください」 スズキ「ありがとうございます」 看護士「お母さんのです」
…、すみませんでした。
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