今になっていったい、誰がこんなところに訪れるでしょう。しかし私は、ここに言葉を落とすことを止められないのです。堅気で真面目な公務員が、暗い小部屋でバーナーを取り出し、禁断の一服を吸い込んで悦に陥るように。日常の世界で誰もが封じている禁じ手でもある、勝手に暴力的に根を張り侵攻する言葉を野放しにする所業。今更もう誰のものでもなく、もはや私の真実でも嘘でもない。だが私はこれの因子を落として回るときにとても幸せな気持ちになる。 人の心を食らう、恐るべき植物となり果てて、この世を席巻するがいい。私はせめてもの邪悪な意思を込めて、言葉の種を撒いては落とします。それが自分自身の足元をも絡め取って、自由を奪うかもしれないということも含めて・・・。そして今になって、まだこの場にわざわざ現われて立ち入った人類を、少しずつ、確実に、絡め取って、離さないのです。 終わりなき所業! いつまで? |
writer*マー | |
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