距離を置いて見ればどの季節も彩りが豊かで、特別だった。懐かしさ、なんて感じたりしない、というのが私の信条で性分だった、なのに、この、こみ上げてくる思いはなんだ。過去が現実を乗り越えて、時間の防波堤を引きちぎりながら鮫の歯のような荒々しい波となって来る。一体どうなってるのか、って聴きたくても当時のみんなはもう既に別人。加速してゆけばどこかの時点で別の誰かに切り替わる、それが歴史。私だってそうだ。 目にする光景はいつもと全く変わらない地上。なのに中身は、身の回りは、すごく速く移り変わって、糸は切れてまた繋がって、別の惑星のよう。あなたがたの影がダイアの輝きに見えるぐらい力強くて頼りだった。今思えばそうなのだ。仲間と呼べる人、自分と呼ぶべき人。それらが総入れ替えを終えたあたりが今現在の地上のようだ。住みやすいけれど物足りない。生きやすいけれど物足りない。ああ、君達に会いたい。もう一度。かつての・・・たった数年前だけれど、幾光年か向こうの星に離れてしまった君達に、会いたい、もう一度・・・。 |
writer*マー | |
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