告白。ただ、どうしようもない、告白。

2003年03月01日(土) 話は戻って、姉

高校を辞めた姉はバイトをしながら、大検(大学入学資格検定)を受ける為に勉強をし始めていた。
その為の予備校にも通いだした。
たぶん、この頃が姉が一番安定していた時期。
この頃の姉は、家ではやっぱり女王様のようだったけれど、以前のような威圧的な感じはなくなっていた。…我侭なお姫様、といった方が近い感じ。
人にやっぱり命令するけれど、その時は取ってつけたように敬語を使ったりしていた。
ちょっと、面白かった。
私の姉への感情は、大分緩和された。
嫌悪感は、ほとんどなくなっていた。
苦手意識だけはどうしても取り除く事はできなかったけれど。


大検を受けて合格した姉は、予備校でもっとたくさん勉強し、そして大学を2つ受けて2つともに合格した。
やっぱり、頭のいい学校。
やっぱり、姉はすごい。

大学に通い始めた姉は、暫くすると一人暮らしを始めた。
姉は、順調だった。すごく、順調だった。


姉が大学に入学した年に、私は高校2年生になっていた。
この高校は私の好きな学校。私の好きな空気。
往復2時間の通学も、全く苦じゃなかった。
私は高校が大好きだ。今も、あの学校の卒業生である事を誇りに思う。


高校2年生の冬までの間、私は幸せだった。
苦手な姉がいない家。
大好きな学校。
私は幸せだった。


…冬までは。

私が高校2年生の冬。

姉は、躁病になった。



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深海 [MAIL]

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