告白。ただ、どうしようもない、告白。

2003年02月03日(月) あるエピソード

自律神経失調症の時なのに母は一度、私の為に学校へ持っていくお弁当を作ってくれた事がある。
祖母が母に何度も「大丈夫か? 代わりに作ったろか?」と聞いていたのに、それでも母は作ってくれた。
私は嬉しいとかそういう感情よりも先に、「なんでだろう」というような疑問が浮かんだ。
無理してまで作る事はないのに。
私は母に無理をしてまでお弁当を作って欲しいなんて思っていないのに。

だけど、母は作ってくれた。私は何も言わずにそれを持って登校した。


昼食の時間。
お弁当箱を開けてみて驚いた。
「へろへろ」という擬音がぴったりくるような内容だった。

隙間だらけでご飯もおかずも力なくただ入っているだけという状態。
仕切りも一切なくて全部ごちゃまぜになっていた。

友達の前でそのお弁当を食べる気には到底なれなかった。
中身に手を付ける事無くお弁当箱を閉じてしまった。

その後、昼食をどうしたかはよく覚えていないんだけれど、ただ、そのお弁当を開けたときの気持ちはちょっと忘れる事ができない。
なんともいえない衝撃だった。


今思えば、食べればよかったのに、と思う。
手をつけなかったお弁当は、祖母が夕飯と一緒に食べたと思うけれど、でも、それは母が望んだ事とは違うだろう。

母は私の為にお弁当を作ってくれた。
私はそれを無下にした。

思い遣り。
足りてないよ、私。


↑エンピツ投票ボタンです。…酷いヤツ。自覚はある。でもそれが正直な気持ちだった。
ごめんなさい。


 < 過去  INDEX  未来 >


深海 [MAIL]

My追加