2003年01月29日(水) |
姉との緩和、母の限界 |
姉は中学を卒業した頃から、私に対して冷たい態度をとる事はなくなっていた。 寧ろ、仲良くしようという意思が感じられた。
私はそれを素直に受け止める事が出来なかった。 私は姉に対してどうしようもない恐怖を抱いていて、それを解きほぐすのは難しかった。 姉が話し掛けてきても、必要なことだけを一言二言話しては黙る、というようになっていた。
私は姉の前では笑えない。 笑う事ができない。
私は自分から姉に話し掛けることは先ずない。 話し掛ければ姉は普通に答えてくれる事を分かっているのに。 それでも私の恐怖は消える事はなくて。
私は姉の前ではうまく口を開く事が出来なくなっていた。
それでも以前のような嫌悪感は大分緩和されていたと思う。 ただ姉の前で口を開く事、笑う事にどうしても抵抗があるだけで。
私たちの関係は、少しは増しなものになっていた。
そこにきた、母の限界。
……お母さん。 貴方の心労は如何許りでしたでしょうか。
子供が皆登校拒否を繰り返す。 祖父がそれに対して取り乱して母に詰め寄る。 祖母も何とかしなさいと責める。
私は思う。 母は逃げ出しても良かったのに。 私たちのような子供なんか捨ててしまっても良かったのに。 こんなにどうしようもない家族なんて、私だったらきっと耐えられなくなって捨ててしまう。
それでも捨てずにずっとずっと守ってくれている。 それが母の愛というものなのですか。 こんな私たちでも無条件に愛してくださるというのですか。
私には分からないです。 貴方はどうしてそんなに優しいの?
…優しさの限界の答えが心の病だったとしたら。 そこまで追い詰めたのは間違いなく、私たち家族。
マイナスまでいったら大爆笑してやる。
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