頑張った、叫んだ。 握りつぶれた声は、 思いかき消して 消えた。
僕が臆病者でした。 君を臆病と責める僕こそが臆病だった。
何も望まないフリをしていた。 何かを望み続ける君を否定してきた。 それは、何かを得ることにより起きる変化が、 とても怖くて、触らないだけだった。
自分も知らない何かが変わって、 またひとつ大人になる。 大人になることで誰かを傷つけたくないと、言い訳した。
子どもであり続けたいだけなのだ、と。 傷つけるのが怖いだけでしょう?本当は。 と、尋ねる君が僕を傷つけられた。
君は僕を平気で傷つけます。 そして、それが愛なのだとうさんくさい笑顔で言います。 嫌いです。
今思えば、君の何を持って僕は君を臆病と称したのだろうか。 気付いた春は、もう遅く。君は夏を見る前に溶けていった。
*あとがき 謎多き文章
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