19P."空と大地の世界で新たな世界を作る少女"インタビュー
手間をかけて作り上げる紅いりんごの世界 わたしの世界 わたしが生涯をかけて作ろうとしてるパズルのようなものです
見上げれば空で、わたしを笑ってる 見下ろせば大地、わたしを睨んでる 怖い世界でひとり、わたしは作っているのです
この広い世界と同じで、とっても大きいパズル きっと完成することはないでしょう 理由ならあります 空が広がるのと同じとき、 わたしのパズルも広がるのです きっとそれは空の果てにいる開拓者の所為なのでしょう
空の果ての人にお願いしたことがありました 「私のパズルが完成するまで待っていただけませんか?」 そうしたら、 「空の拡大を止めろって? そんなことは無理さ。 その熱い眼差しで見てみなよ、この空を・・・。 ああ、なんて素晴らしいんだろうか!」 わたしのパズルのことなんか相手にしてくれません わたしには空の素晴らしさがわからなかった それ以来、わたしは上の人に笑われるようになったのです
世界の大地のように複雑なパズル ひとつはめるのにも少し戸惑ってしまいます 理由ならあります 大地が少し変化するとき、 わたしのパズルも複雑になるのです。 きっとそれは地の果てにいる開拓者の所為なのでしょう
地の果ての人にお願いしたこともありました 「私のパズルが完成するまで待っていただけませんか?」 そうしたら、 「地の開拓を止めろって? そんなことは無理さ。 その熱い眼差しで見てみなよ、この大地を・・・。 ああ、いったいどれくらいの謎が眠っているんだろうか!」 わたしのパズルのことなんか相手にしてくれません わたしは大地の謎に興味なんてありません それ以来、わたしは上の人に睨まれるようになったのです
わたしが世界を完成させたらどうするのか、ですか とりあえず食べてみたいですね どんな味がするのでしょうか 世界と言ってもりんごですが、がっかりはしたくないです 食べたあと、種を植えて、大量に増やすのです でも、その前にとりあえずこのパズルを完成させなくちゃいけないんですけどね
どんなに頑張っても達成しようと思います わたしがおねえちゃんになって、おばさんになって、おばあちゃんになっても 死んで土になっても達成させたいです わたしの世界が広がる世界は想像もできないほどきれいなのでしょう けれど、それだけは見ることができないのが残念です
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