遺書

2004年11月07日(日) Page cut

手に入れた全てを、切り取って
失っていたんだよ。

この街で無情を知る
風に舞う粉雪
ああ、悲しみさえ失ってしまった
いずれ、全てが切り取られてしまう。
繰り返す日常さえもいつか切り取られる。

隙間を埋めるはずの、地図もないんだ。
悲しみの瞬間を思い出す、ささやかに欲望や消息が
いつだって僕は逃げてきた

悲しみの背中、見る隙も無かった
僕を満たすのに届くまで走るつもりだった

頼る地図をなくしても走った
その先の道も切り取られた
それでも回り道をして探すんだ

切り取って失ってしまった、大事なもの全てを


 < 過去  INDEX  未来 >


MY DEAD BIRD [MAIL] [HOMEPAGE]

My追加