TWILIGHT DIARY
|
music,art,book,food,fashion,and nature etc.etc...
|
|
今日は気温が高く、夏のような陽気であった。 5月にしては珍しく台風も発生して、TVニュースでは四国を通過中らしい。
さて深夜、車で人を送った帰り道、何かの二つの眼がキラっと光ったので見ると、 毛並みの至極立派な狐が、道路際に佇んでいた。 とても街の住宅街に存在しているとは思えない、精悍で引き締まった顔立ちの狐。
長い尾が、立てるでもなく下げるでもなく、ふわっと空間に浮いている。
はてさて、食糧を求めて、山から下ってきたのだろうか。 それとも近くの河原の生い茂る草わらに潜んでいるのだろうか。
彼は物言わぬので、事の真相はわからないが、 実は何回か、深夜や朝方に、この辺で狐は度々見かけている。 だが、こんなに、野性的な顔立ちの狐は見た事がなかった。
帰宅して、「狐」を歳時記で調べてみたら、冬の季語のところにあった。 さすがに「狐火」は夏のお盆に近い頃だろうかと思って、 そちらも調べてみたら、 やはりそれも、冬の季語であった。
こんな暖かな気持ちの良い初夏の夜に、狐を目撃すると、 住宅街がまだ造成されずに自然が満ち溢れていた頃には、季節に関係なく、 生きている餌を追い求めては、狐たちが自由に闊歩していた時代に思いを馳せてしまう。
それにしても彼はこんな住宅街の深夜に、何を追っていたのだろう。 「あ。人間に見つかっちまった」というような顔を、彼は一瞬したのである。
|
|
|