12月に別れないですんで 好きで居ていいんだと 日向に嫌われてないのだと やっと安心を手に入れたと思ったのに その後も二人の時間を作る事を避けられ 優しくなったり冷たくなったり みんなで居る時は 理由も無く傍に寄る事を 拒否されたり
私と友達がいたら 友達が優先された 同じように話しかけても 私じゃなく別の子を見て話す
日向と会えるのはほとんど練習の時 その練習の時間ずっと 日向から私に寄ってくる事もないし 話しかける事もなく 練習を持ちかければ相手してくれるし 話しかければ話してくれるけど
さながら嫌いな人とはなるべく 近寄りたくないけど態度には出さないみたいな 感じだった
だから やっぱり嫌われてるんだと思った こんな女々しい奴は嫌いなんだと思った 二人の時は優しいけど でもそれは他に話し相手が居ないから 目の前にいる私と話してくれているだけで 本当はじゃれてくる子猫が振り払えなくて 困ってて 日向はいい人で差別をする事が嫌いだから 仲間である私を邪険にできない
迷惑を掛けているのかもと思いながら それでも日向が好きで どうにかして好きになってもらいたくて
誘ってOKが貰えたら それは少しは私に行為があるって事かも って拠り所にして 遊びの誘いをかけていた
だから 何も言ってないのに 日向からお誘いが来た時は すごく凄く嬉しくて
調子にのって誘いをかけると そんなにアルとばかり会えないって 言われ嫌われてると落ち込んで あげく誘われて断るのも辛いから 誘わないでくれと言われ 日向が誘うのは滅多に無い事だから 練習以外の日向と会えない、イコール 冷たい日向としか会えない
わずかな時間でもいいから二人になりたくて 降りる駅変えて乗り換えの時間だけでも 一緒に居られるようにしていたのに たまに他のあまり親しくない人と一緒になると 日向はその人とばかり話し 私とは一切話してくれず 何の為に駅を変えてるのか分からなくて やっぱりこういうのは迷惑かと思って こういうのは困る?って聞くと そんな事無いって返事が返ってくる
でも一緒に居るのに日向の視界に入らない事は かえって切なくて それなのに少しでも日向といる時間が延びるから 自分とは関係ない駅で乗り降りする事を止められなくて もっと日向と居たいのに やっと別れられるって言うように さっさと別れを告げて乗り換えの電車に乗り込んでいく日向を 悲しい顔したらまた怒られると思って見送った後
馬鹿みたいに淋しくなって 泣きながら帰った
12月の事件があったのに ジェットコースターに乗っているような 日々はずっと続いていて 自分の思いに囚われっぱなしだった私は 自分の事に夢中で 嫌われないようにする事に精一杯で 日向の特別じゃなくなる事が怖くて 日向が何を考えていたのか 全然分からなかった
でも
本当に
辛かったのは
私より
日向
だった
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