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| 2004年02月15日(日) ■ |
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| ぬしさまへ(畠中恵)読了 |
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●読了:ぬしさまへ(畠中恵)
≫冒頭を読んでみる 内容 誰よりもか弱いのに、誰よりも名推理! それは強い味方が憑いているから!? 江戸の大店の若だんな・一太郎は、めっぽう身体が弱く寝込んでばかり。そんな一太郎を守っているのは、他人の目には見えぬ摩訶不思議な連中たち。でも、店の手代に殺しの疑いをかけられたとなっちゃあ黙っていられない。さっそく調べに乗り出すが……。病弱若だんなと妖怪たちが繰り広げる、痛快で人情味たっぷりの妖怪推理帖、連作短編集。目次≫ぬしさまへ / 栄吉の菓子 / 空のビードロ / 四布の布団 / 仁吉の思い人 / 虹を見し事
『しゃばけ』に続いて畠中恵の妖怪小説ニ作目。おもしろかったー。 このシリーズは宮部みゆきや宇江佐真理よりも、さらに一段軽い感じがする。位置的に、時代小説とライトノベルの中間のような・・・。少年陰陽師(結城光流)とかの、ライトノベル系妖怪退治ネタが好きな人あたりも違和感なく読みそう。私みたいにじね遺伝子がある人なら、若だんなと妖の側近2人にキャラ萌えしてるだけでおなかいっぱいだし。
『ぬしさまへ』は連作短編集。完全な長編だった『しゃばけ』とは違って若だんなの日常のほのぼのしたエピソードに絡めて、身の回りの事件が次々と描かれる。病弱な若だんなが布団に転がりながら、推理するところは・・・さながら江戸版・安楽椅子探偵?(笑) 長崎屋の手代・仁吉(実は人間に姿を変えた大妖)に殺人の容疑がかけられてしまう表題作「ぬしさまへ」をはじめ、若だんなの幼馴染み栄吉の話、若だんなの兄さんの話、仁吉の過去など、色々な新事実も明らかに。「虹を見し事」は他とちょっと違ってて印象に残った。
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| 2004年02月14日(土) ■ |
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| しゃばけ(畠中恵)読了 |
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●読了:しゃばけ(畠中恵)
≫冒頭を読んでみる 内容(「BOOK」データベースより) 江戸の大店の若だんな一太郎は17歳。一粒種で両親から溺愛されているが身体が弱くすぐ寝込んでしまう。そんな一太郎を守るべく、手代に身を替えた犬神・白沢、屏風のぞきや小鬼が身の周りに控えている。ある夜、ひとり歩きをした一太郎は人殺しを目撃してしまう。あやかしたちの力を借りて下手人探しに乗り出すものの…。心優しい若だんなと妖怪たちが繰り広げる愉快で不思議な人情推理帖!第13回日本ファンタジーノベル大賞優秀賞受賞作。
おもしろかったー! 普段、時代ものなんて読まない人が、目をキラキラさせて「これイイよ!イイ!」とか言ってきたわけがよくわかった・・・。病弱な美少年の若だんなに萌えアンテナが刺激されまくりなのね?(爆) わかる、よく分かるよ・・・側近で育ての親(?)の犬神と白沢の若だんなに対する盛大な溺愛っぷり、若だんなと他の妖怪たちの絡みもかなりおいしいし。分かる分かる! 仁吉(妖怪・白沢の人間名。切れ長の目をした背の高い美丈夫)が若だんなが事件に巻き込まれて殺されたかもしれないと聞いて駆けつける場面はおもしろかった。むしろの掛けられた死体の足を一目見て、「よかった、若だんなじゃない。」 ―若だんなの足には目印でもあるのかね? 「うちの若だんなは、はいてる下駄と間違えそうな、ごつい足はしていませんのでね。」 「若だんなは役者なら千両稼げそうな、いい男でね」(140p) まー、しれっとして言う言う! 万事この調子。もう面白すぎ! こんな風に書くとボーイズ系のライトノベルみたいだけど、内容はわりとしっかりした時代もの。ストーリーの基本は「薬種問屋・連続殺人事件の謎を追え!」というミステリだけど、事件の根本から妖怪が関わっているところが「ファンタジーノベル大賞」なんだろう。最初から最後まで妖怪だらけ。この表紙は内容を正しく表していると思う。 でも若だんなの生活から垣間見える日本橋の大店・廻船問屋の雇い人たち、それを取り巻く人々の様子はリアルで、いかにも歴史もの。岡っ引きの日限の親分が店に立ち寄って若だんなと話すシーンが印象に残った。普段甘いものを買う余裕のない親分がお茶とお茶菓子を出されて、「鷹揚に鉢に盛られた茶まんじゅうがうれしかった」(46p)とか、仁吉がさりげなく袖の下を渡して、まんじゅうを土産に持たせるシーンとか。上手いなぁ・・・。 司馬遼太郎系のいわゆる硬い「時代もの」とはチャンネルが違うけど、宮部みゆきの時代もの人情話が好きな人なんかには合うのではないかと。 *娑婆気(しゃばけ):俗世間の利益・名誉にとらわれる心。しゃばっけ。(新辞林より) *ぬしさまへ : 『しゃばけ』の続編。若だんなと妖怪の推理帖2巻。
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| 2004年02月13日(金) ■ |
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| Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@22章 |
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●読書中:Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@22/27章
おぉー、22章で3つの話がつながった! なるほどー、時を越えた戦いか。それで例のトゲ文字の本の記述が史実と合わなかったのねー。今、佳境に入ってて、週末で一気に最後まで行けそう。話があちこち飛ぶから1人1人の人物像はわりと浅いけど、どんどん多角的で壮大になるストーリーを追うのが楽しい! 不思議な世界だなぁ・・・。英語の方もまったく問題なし、読みやすくて辞書なしでどんどん読めるから、今日は風呂の中でも読んでしまったー。最初の章で辞書を引きまくってビッチリ調べたのがかなり効いてるようだ。
15章/"Ebenの若きライオン"Axis王の参謀として認知されるようになったKane。周辺諸国を制圧したAxisは、Kaneに促されて更に遠い地the Baltrean Sea沿岸の国々を征服する。 う〜ん、Kaneもよく分からない人だなぁ・・・Kaneがさらに次へ、次へといつまでも戦い続けるのは、Axisが望むからだけじゃなくKane自身の願いみたいだ。何かにとりつかれたように戦いに出かけるのは、戦争の間はお互いを独占できるから? だったら、そもそも2人が結婚できていれば、こんなことにはならなかったんじゃ・・・。
16章/ネペンスは突然音沙汰無しの行方不明になってしまったボーンが心配で、仕事もトゲ文字の解読も手につかない。
17章/(11章のMermionの助言)"Thorn"の意味を探して森へやって来たテッセラちゃん、巨人(giant)と遭遇、対決。一段落して気がつくとそこはThe Floating Schoolで、目の前にVevayがいる。巨人の正体はFelanだったらしい。 ・・・え、ここはどういう意味だろう。テッセラちゃんが戦うシーンは幻想的なのに恐怖だけはリアルで、実際は数ページなんだけど、読んでて妙に長く感じた。なるほど、自分との戦いでもあるわけか。
18章/AxisとKaneはBaltrean Seaを制圧し、Axisは"世界の王"(Emperor of the World)と呼ばれるようになる。世界中を支配下に置いたAxisの次なる標的は"時"の向こうにあった。
19、20章/Vevayに閉じ込められたままのボーンは、なんとか脱獄しようと苦心して、姿を消す術を会得。食事を持ってきた召使の後について出たボーンは、そのままネペンスの元へ・・・。これからどうしようかと相談する2人の様子を、ボーンの脱獄に気がついたVevayとFalenが見ていた。そこでVevayとFalenはネペンスのトゲ文字の本が、(Mermionの助言の)"Thorn"か?と思い当たる。 あ〜、でも確かにVevayの言うとおり、ここまで来ても確かにトゲ文字(Alphabet of Thorn)がどうしてレインの女王にとって有害なのか分からない。なんでだろう。この本がただの歴史書じゃないってこと? どういう風に?
21章/ボーンはMermionの洞窟近くの洞穴に隠れて、姿を消す術を訓練しながらネペンスを待っている。トゲ文字の解読が終ったら逃げようという約束で。トゲ文字に取りつかれているネペンスは、他の仕事がおろそかになっていて、仕事が追いかけてきているらしい。魚の(ような)文字の翻訳を頼んでいたMaster Croysusは、翻訳文を取りに来た時、ネペンスは600年以上前の本に出ている女性の肖像にうりふたつだと言って、その本を見せる。 うっわー! もしかして、これがKaneだったり?!
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| 2004年02月12日(木) ■ |
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| Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@15章 |
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●読書中:Alphabet of Thorn(Patricia A. McKillip)@15/27章
おっ、ニムさんが同じ本読んでらっしゃるみたいです。今日の日付のところ、同じ場所! Vevayが月の光を背に森の啓示を受けるところは確かに美しかった〜。本当に鳥肌もの。不思議な雰囲気?空気のにおいみたいなものが伝わってくるみたい。あとボーンが森の中で女王と会うところや、図書館のネペンスも良い感じ。 今、真ん中あたり。ネペンスとボーンたちトゲ文字を解読しようとする一派と、テッセラちゃんと魔女Vevayたち王国の幹部の話が混ざってきたみたい。AxisとKaneの話も気になる。表紙の女の人はネペンス? でももしかしたらKaneかもしれない・・・。けど、そうすると裏の馬に乗った女の人は誰なんだろう・・・。 話があちこちに飛ぶので、出来事の全体を多角的に描いている感じが強い。In the Forests of Serreもそうだったけど、人物ひとりひとりよりも全体の動きを上から見ている感じと、森という場所の魔力の印象が強い。The Forgotten Beasts of EldやWinter Roseなどはタイプが別で、女の子の一人称が連綿と続いて、主人公の内面がストーリーに深く関わってる感じなんだけど。ちなみにイルスの竪琴はその両方だったと思う・・・。
8章/魔法使いボーンが森の中で修行中、突然伯父ErminことThe Lord of Sealeが馬に乗って現われ、「こんなところで何してる」などと近況を聞かれる。伯父が帰った後、しばらくして池の向こう側から女の子が現われる。最初The Floating Schoolの新入生だと思って話をするボーンだが・・・(実は王宮を抜け出してひとりで散策中の女王だった)この辺、森の魔法が生き生きしてて不思議な感じ。森そのものが生きている、という表現がとっても上手い。
9章/魔女Vevayは風に不吉な匂いを感じて不安になり、森の中のThe Floating Schoolへ旧友のFelanを訪ねる。VevayはFelanに促されて古代の月のような色の象牙の床に月を背にして立ち、森からの啓示を受ける。Vevayは王宮の奥深く、絶壁の洞窟に眠る"The Dreamer"ことレイン初代の王Mermionが起きあがる姿を幻視する。
10章/ネペンスは茨のトゲのような文字で書かれた例の本にますます夢中になっている。ネペンスに気があるらしい同僚で研究者のLaidleyと協力して内容の解読を進める。Kaneはトゲ文字の本では女性だが、一般的な伝説では"Axis王の兄弟"と言われている。そこへボーンもやってきて、ネペンスがAlphabet of Thornに虜になっているのを心配して、自分や他の図書館員に本を見せるように言うが拒まれてしまう。
11章/テッセラ女王はVevayに伴なわれて、眠り続けているという王Mermionの洞窟を目指す。テッセラ女王は内心怯えて恐慌状態だったが、Vevayは容赦がなく、後戻りはできなかった。王の洞窟にひとりで入ったテッセラは、本当は女だった初代の王Mermionに"Thornに気をつけなさい。滅ぼされる前に滅ぼせ(Beware the thorns. They must be destroyed before they destroy us all.)"と言われる。
12章/AxisとKaneの話の続き。Axisが即位して王として他の国の姫と政略結婚しなくてはならず、KaneはAxisの側にいるために一計を案じる。王の結婚式の夜、自分をはるか遠い国Iliciaからの贈り物と称して、仮面を被った姿で王宮に入り込む(ここまでが7章)。Kaneは仮面を被った口をきかない王宮の魔術師として認知され、奇術で王妃や取り巻きや廷臣たちを楽しませながら、影でAxisの力となる。KaneはAxisの一番側にいて、影から王宮を見守り、Axisの伯父による謀反の企みを阻止し、戦いにも同行することに。Axisが本当に愛しているのはKaneただひとりだった。
13章、14章/ボーンは再び魔法で王立図書館のネペンスの部屋へ飛んで本のことを聞こうとするが、ネペンスは不在。トゲ文字の本もなかった。ボーンが学校へ帰るとVevayが待っていて、The Lord of Sealeの伯父ErminがFirst Crownに攻撃をしかけたため、ボーンは反逆罪で窓のない部屋へ拘留されてしまう。Vevayとボーンの会談。お互いに存在は知っていても、話すのは初めてのよう。Vevayはボーンから、森の中で女王に会った話(8章)を聞いて驚く。
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