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| 2003年11月26日(水) ■ |
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| Across the Nightingale Floor(Lian Hearn)@3/13章 |
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●読書中:Across the Nightingale Floor(Lian Hearn)@3章
まだ1/4ほど。あー、ストーリーは悪くないんだけど、趣味に合わない気がしてきた・・・なにしろ暗い! 日本の歴史ものでファンタジーと聞いて『空色勾玉』のようなのを想像していたんだが、読んでみたら本格歴史物で「男の一代記」っていうの? 司馬遼太郎なんかの系統に近い感じだった。まぁ日本語訳は訳し方によってかなり雰囲気が違ってくるだろうけど、私の印象はそう。
本書は日本好きなオーストラリア人作家が書いた鳳物語(Tales of the Otori)の1作目で、戦国時代の山陰・山陽地方(に良く似た国)を舞台にした小説。戦国大名たちの紛争を背景に、領主・飯田定?(イイダ・サダム)に家族を殺され、故郷の里を滅ぼされた少年タケオの葛藤と成長、人質として敵地に囚われている姫・楓姫が交互に描かれる。少年が鳳繁?(オオトリ・シゲル)氏に助けられて、剣や馬術を教わって成長していく様子が、濃ゆくて細かい描写で連綿と続いていく。 ・・・暗い、暗いぞ! 華がないのだ!! ヒロイン役とおぼしき姫君、楓ちゃんも不幸のどん底だし、困ったねえ(^^; 楓ちゃんが敵地の兵士にレイプされそうになったり、殺陣シーンは刀で後ろから袈裟懸けに切られて血しぶきが飛び、ズバッと切り飛ばされた生首がゴロン、ってな世界。まぁそういうわけで、面白いかっていうと微妙になってきた・・・・・・。あと、「もちものは家も家財道具も、ほとんど全てが木でできている」とか「人食い巨人(Ogre)やゴブリンが森に潜んでいる」ってタケオの欧米人っぽいセリフに受けたな。オグルにゴブリンね・・・。「人食い鬼ともののけ」のことだろうか。 タイトルはやまねこ翻訳クラブの書評で『鴬張りの向こうには』というナイスな仮題がついている(^^ヾ Nightingale Floorは木造建築の「うぐいす張りの床」のこと。タケオの里を滅ぼした仇、飯田定の部屋へ続く廊下が、暗殺者避けのためうぐいす張りになっているところから。ちなみにNightingaleには「密告者」という意味がある。 *作者のリアン・ハーンは英国育ち・オックスフォード大卒で、後にオーストラリアに移住した人。現在はオーストラリアの人気作家。日本にはずっと興味を持っていて日本語が出来て、万葉集がサラッと引用してあったりする。 *鳳物語 公式サイト
●買った本 和書3冊¥265 『オズのオズマ姫』(ライマン・フランク・ボーム) オズシリーズ3作目 『オズのエメラルドの都』(ライマン・フランク・ボーム) オズシリーズ6作目 『十七歳の夏』(モーリーン・デイリ) 角川マイディアストーリー
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| 2003年11月22日(土) ■ |
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| 魔法の声 インクハート(コルネーリア・フンケ)読了 |
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●読了:Inkheart(Cornelia Funke) なかなか面白かった。えらそうに評価してみるとストーリーはややムダが多くて冗漫な印象なので★★★、でも色々な児童書が話に出てくるのが楽しかったので一つプラスして、総合★★★★ってところかな(笑) 逆にいうと「古今東西の児童書が次々出てくる」と聞いて興味がわかない人にはあまり面白くないだろう。 本を読んで物語の世界へ入って行く。朗読すればその世界が目の前にありありと現れる。物語を作ることは世界を作ること。それは一種の魔法なんだ・・・。全編がこういうメッセージに満ちていて、ある意味「本好きの究極の夢の実現」というか・・・。今の私にはこのメッセージ性の強さが時々鼻について「さすがドイツの作家よね〜、それっぽい〜」と苦笑してしまったけど、もし小学生の頃に読んだら一生の友達になれたかもしれない・・・。大作であるのは間違いないし、すごく良い本だと思う。
▲日展 24日までなので慌てて見に行った。日展は、あの作品の量が好きだな。見ても見ても見きれないほど沢山の展示物がある、という体験は日本の美術館ではかなり貴重だ。銀座へ移動して煉瓦亭へ。煉瓦亭は老舗の洋食屋、「カキフライ」と聞いて血が騒ぐ人は一度行ってみる価値あり。
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