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| 2003年08月02日(土) ■ |
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| 倫敦橋の殺人 : 百目恭市郎事件ファイル(阿曽恵海)読了 / 講談社ミステリーランド |
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●読了:『倫敦橋の殺人 : 百目恭市郎事件ファイル』(阿曽恵海)
<内容> 1890年、倫敦(ロンドン)。この時代の地球の首都。その中心地シティ地区とテムズ川南岸を結ぶロンドン橋のたもとに、人だかりがしている。中心にいる少年の名前は百目恭市郎(どうめきょうしろう)、ロンドン大学に留学中の百目伯爵家の嫡子である。剣が宙を舞い襟元から出した白い絹のハンカチを見事に寸断した。それだけではない、少年は群集の中のスリを見破り、上着を切り取り財布を散らばした。 その縁で知り合った、身投げした青年ジャック。彼との因縁が始まった。そしてその夜更け、凍ったテムズ川で発見された腹を切り裂かれた女性の死体。事件は切り裂きジャック事件の再現と騒がれ、少年と一緒のジャックが疑われる。世紀末のロンドンで再び猟奇殺人が起きるのか? オカルティックなムードが漂い、切り裂きジャック事件に沸くロンドンを舞台に、恭市郎とその友人で医者の岩城初彦の推理が煌めく!
かなり面白かった。ぜひともシリーズ化して、次の本も出して欲しい!!このキャラクターと舞台設定は、1作で終わらせるには惜しすぎる。 でもこの耽美さって、絶対確信犯だ・・・と思ったら、著者は鹿乃しうこ名義でBL系のマンガを描いているという。やっぱりね、どうりでキャラクターがそれっぽい! も〜、恭市郎(17才)にはその侍従だという右近(29)がピッタリくっついるし、友人たちもみんな一癖も二癖もある連中で、岩城(25)なんか女と見紛う容姿をしてて人体標本収集家だし。途中から出てくる浦上(青年将校、20代後半?)も、ヨーロッパに来る途中で拾ったという須賀(浦上の従卒、というか書生?)とじゃれっぱなしだ(笑) もう面白すぎ。こういうの大好き。 笠井あゆみの表紙のせいもあって、イメージが耽美に片寄りがちだけど、ストーリーは結構しっかりした本格ミステリ。交霊会とか、切り裂きジャックとか、不可思議な事象も最後にはちゃんと科学的な説明がつくし、「謎解き」としてズルもしてないし、なかなか読みごたえがあった。
●アマゾンから到着 和書1冊¥2100
『くらのかみ』(小野不由美) 『十二国記』の小野不由美の新刊本。MYSTERY LANDという講談社の児童書シリーズの第一回配本。小野不由美の新刊なら絶対買わなきゃとは思ってたけど、届いてみたら箱入りで一部布装の素敵な本だったのでさらに大喜び。絵を描いてる村上勉も、コロボックル物語の挿絵の人だから、昔からなじみがあって好きだし。 MYSTERY LANDは「かつて子供だったあなたと、少年少女のためのミステリーランド 宴の支度は整いました」という宣伝の児童ミステリー全集。全巻書き下ろし。講談社のミステリーランド情報ページにある執筆予定者を見るとすごいメンバーだし、コンセプトが本格ミステリマスターズより私の好みに合いそうで楽しみ。(^^ヾ
<内容> 「四人ゲーム」。まっくらな部屋の四隅に四人の人間が立ち、肩を順番に叩きながら部屋をぐるぐる回るゲームだ。とうぜん四人では成立しないはずのゲームを始めたところ、忽然と五人目が出現した! でもみんな最初からいたとしか思えない顔ぶればかり。――行者に祟られ座敷童子に守られているという古い豪壮な屋敷に、後継者選びのため親族一同が呼び集められたのだが、後継ぎの資格をもつ者の食事にのみ毒が入れられる事件や、さまざまな怪異が続出。謎を解くべく急遽、少年探偵団が結成された。もちろんメンバーの中には座敷童子も紛れこんでいるのだが……。あの『十二国記』の著者小野不由美が、犯人探しさらに座敷童子当てに挑戦!
◆第一回配本は他2冊 『子どもの王様』(殊能将之) ショウタの親友トモヤは学校にはほとんど行かず本ばかり読んでいる。そのせいか途方もないつくり話をよくする。この団地の外側には何もない、現に団地の案内図には外側なんて描いてないじゃないかという。今日も学校はあったよとショウタがいうと、昨晩大急ぎで造ったのさ、といった調子だ。他にも団地に住む西の良い魔女と東の悪い魔女の話とか、残虐非道な子どもの王様の話とか……。だがある日、ショウタはトモヤがいうとおりの姿かたちをした男を目撃する。もしかしてあれが子どもを穴蔵に閉じ込め、召し使いとしてこきつかうという子どもの王様? 異能の才気ほとばしる殊能将之、団地の昼と夜、日常と非日常を鮮やかに描破!
『透明人間の納屋』(島田荘司) 透明人間はこの世に存在する。人間を透明にする薬もある。見えないから誰も気がつかないだけなんだ、この町にだっているよ。……学校、友人、母親、すべてに違和感をもって生きる孤独な少年、ヨウイチがただひとり心を開き信じ尊敬する真鍋さんの言葉だ。でもどうしてそんな秘密を知っているのだろうという疑問がぬぐいきれないでいるところに、不可解な誘拐事件が発生した。密室から女性が蒸発したかのように消失したのだ。透明人間による犯行だと考えると謎は氷解するのだが。ミステリー界の最尖端を天駆けつづける騎士島田荘司が、透明人間の謎を解明!
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| 2003年07月30日(水) ■ |
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| 夜中出あるくものたち(ジョン・メイスフィールド)読了 |
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●読了:The Midnight Folk(John Masefield)
う〜ん、後半サッパリわからなかった。最初1/3ほどは英国の田舎、緑あふれる田園風景という良い雰囲気で楽々だったのに、途中からキャラが増えて話が込み入ってきて、もうなにがなんだか。これって要するに宝さがしの謎解き? 主人公のケイが空想に浸ってるだけとも見えるんだけど・・・う〜ん。 この本は文章が好きじゃない。章分けがなくて切れ目がないから、なんだかやたらしまりがなく感じるんだよね。描写がくどくて、無駄にダラダラ続いてる感じがする。しっかり読んで解読する気になれなかったのは、たぶんこのせい。好きな人は好きなんだろうし、ちゃんと理解できれば面白いだろうなぁとも思うけど、今の私にはダメだった。 翻訳:『夜中出あるくものたち』(ジョン・メイスフィールド)
●読書中:『双子幻綺行 : 洛陽城推理譚』(森福都)
【ゆめのみなとさん】のところで見て興味を持って、図書館で借りてきた本。
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| 2003年07月29日(火) ■ |
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| The Rose and the Beast(フランチェスカ・リア・ブロック)読了 |
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●読了:The Rose and the Beast: Fairy Tales Retold(Francesca Lia Block) なかなかおもしろかった。普段インパクトの強い物語に慣れてるからちょっと食い足りなさが残るけど、その後を引くようなつかみ所のなさも悪くない。少女趣味で、ロリっぽくて、エロチックな感じ。かなりストレートな表現と、女の子の空想が違和感なく同居している、なんとも不思議な味わいのフェアリーテイル。やっぱりこの作家、好きだなぁ。印象に残ったのはSnow(白雪姫)とBeast(美女と野獣)かな。 しかし、この本の余白の多さは何? ページの大きさに対して、文字数がやたら少ない!(^^;
≪Charm≫眠り姫 She felt like the girl in the fairy tale. Maybe there had been some kind of curse.
≪Wolf≫赤ずきん They don't believe me. They think I'm crazy.
≪Rose≫?? ふたごのローズの話 When Rose White and Rose Red are little, they tell each other, We will never need anyone else ever, we are going to do everything together.
≪Bones≫青ひげ I dreamed of being a part of the stories ― even terrifying ones, even horror stories ― because at least the girls in stories were alive before the died.
≪Beast≫美女と野獣 Beauty's father thought that he was through having children.
≪Ice≫雪の女王 She came that night like every girl's worst fear, dazzling frost star ice queen.
他の本もどんどん読みたくなってしまった。Violet & Claireとかどうかな、買ってみようか。最近翻訳が出たけど読むなら原文で読みたいし。
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