再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 『かもめ』は翔んだり、墜落したりして。

演出の戯言

かめばかむほどアジのでる戯曲。本当に面白い作品だなぁと思う。果たされない一方通行の思い、
そのことに右往左往する人々。人の生と死。人がやるべき事。その本質。今ある戯曲なんて結局この焼き直しでしかないのかもしれない。

さて、読んで面白い、稽古して面白い(だからシーンスタディでもよく扱われる)となってきて、
実際にやって面白い、お客さまと繋がるか、と言うと、そうは問屋がおろさない。途端にハードルが跳ね上がる。。。

自分の尺度では計りきれない人物の哲学、人生と対峙し、人がそこにちゃんと存在できるのか。片手間にはできない。何しろベテラン陣が演りたがるシロモノ。それには探求心をなくさないこと。想像力に蓋をしないこと。想像力の翼を目一杯広げるためには、結局のところ、自分たちのあらゆる武器を磨いて、本気になって向かうしかないのではないかー

本気になれないのだとしたら、それはたぶん、怖いからだ。本気になってしまうと、自分の身の丈から目を背けることが出来なくなるからだ。失望最小化計画、なんて最近の若い人の生き方を指して、新聞のコラムに載っていたけれど、傷つかないようにする為の努力、ではなく、演劇くらい目一杯傷ついて、自分を識って、でも発信して、役を愛して、だからこそ他人のことをちゃんと思って、その人間を識る。そんな努力が必要なんだなと思う。

この自分自身を突きつけられた数ヶ月は、決してこの先ウソはつかないだろう。いよいよの今日幕開き。この頃のロシアの空気のよに、目的不明で先行不安なところにある昨今……でも生きている人間の愚かさとか愛おしさに溢れる舞台でありますように!

本日はご来場くださいましてありがとうございます。狭い所で恐縮ですが、途中5分程の休憩を挟んで約2時間35分の旅、最後までごゆっくりご覧ください。

藤井ごう(『なんかチェーホフって憂鬱で登場人物がよく喋ってモスクワに憧れたりするけど、モスクワなんて行ったことないし。詰まる所、翻訳モノだし哲学面倒臭いし、人物皆我儘だし、何しろ読み難い。なんでオトナはこんなにやりたがるんだろう。』…これが昔漠然と思っていた印象(苦笑)…)

2016年02月20日(土)



 今年は『かもめ』

風物詩の季節です。
今年は実は『野鴨』イプセンから入り、『ロベルト・ズッコ』を通過して、
そんなことしながら『コリオネイラス』か。
なんて揺らぎながら、別で『オセロー』やったので、
回り回って(とはいえ、野鴨テキスト下地みたいな)
チェーホフ『かもめ』
面子と一緒につくりながら、この人の本質を突く芝居の難しさたるや(笑)
でもね、腕のあるベテランじゃないから、見えてくるものってあるのだよ、と確信めいたところも見えつつ。

スターダス・21 養成所 修了公演
 ◎俳優・声優クラス修了公演(二年)
俳優クラス「かもめ」原作:アントン・チェーホフ 構成・演出:藤井ごう
2016年2月19日(金) 14:30~ / 18:30~
   20日 (土) 14:30~ / 18:30~

スターダス・21アトリエ
料金1000円

現在絶賛稽古中の『カムアウト1989←→2016』
とは違う、でも、人の本質が垣間見えると言う意味では、やはり普遍的な両作品と相対しながらの日々。

こちらは若手の精一杯の背伸びを感じにきてください。

諸々あるけれど、
コズルかったり、でも、表面上はそうは見せず、
でもとても変な形で暗躍したりする人に出会ったりして、
そりゃもうこちらも大人だから、その場でしのごのは言いませんが、
何しろ、結果、こちらをあらぬことで断り、私ら(まわりのね)は問題物件で断っているものを、やる羽目になっていたりして、言い訳めいた正当化の理由がそれじゃあなぁ、
大人としてさ。筒抜けだし、でも、タイヘンだから、頑張ってください。
としかいいようがない。

やっぱね、人にやったことは、かえってきてしまつのですわ、



2016年02月16日(火)



 燐光群。。。


上演情報詳細は以下の通り。

http://rinkogun.com/comeout20161989.html

『カムアウト 2016←→1989』 
作○坂手洋二 演出○藤井ごう

3月19日(土)〜31(木) 
下北沢ザ・スズナリ

そこは、水中花のようにゆらめく、女たちの家。
そして、誰も知ることのなかった、たたかいの城。
「カムアウト」とは、自己のセクシャリティーを告白すること。
27年前、まだ日本じゅうが「カミングアウト」という言葉を知らなかった頃、
「女を愛する女たちの劇」が初めて登場した。

小野寺ずる
小林遥奈
佐々木美奈
渋谷はるか
清水さと
清水美輝
鈴木紀子
高木愛香
高瀬弥生
橘麦
長尾純子
西村順子
平井愛子
百花亜希
和田みさ

重田千穂子
都築香弥子

宗像祥子
秋定史枝
川崎理沙
根兵さやか
番匠郁

鴨川てんし
川中健次郎
猪熊恒和
杉山英之
武山尚史
宇原智茂

3月
19(土)19:00☆
20(日)14:00/19:00★
21(月)14:00★
22(火)19:00
23(水)14:00/19:00
24(木)14:00/19:00★
25(金)19:00
26(土)14:00/19:00★ 
27(日)14:00/19:00
28(月)19:00 ★
29(火)14:00/19:00
30(水)19:00
31(木)14:00

アフタートーク
3月24日(木)19:00の部 遠藤まめた(「やっぱ愛ダホ!idaho-net.」呼びかけ人代表)
3月26日(土)19:00の部 上川あや(東京都世田谷区議会議員)
3月28日(月)19:00の部 西田シャトナー(演出家、折り紙作家、脚本家、俳優)
※本公演の前売券をお持ちの方、ご予約の方はご入場頂けます。

受付開始○開演の40分前 開場○開演の20分前 
開演直前・直後は(一時的に)ご入場を制限させて頂く場合がございます。
未就学児のご入場はご遠慮下さい。

【全席指定】
前売:一般3800円 ペア7000円 
U-25/大学・専門学校生3000円 高校生以下2000円
当日:4200円
ベンチシート3500円(前売・当日共。U-25、学生割引あり。)
※U-25、学生券は前日までにご予約の上、当日受付にて要証明書提示。

☆19日(土)はプレビュー 一律3000円 (自由席・劇団予約のみ扱い)

前売開始○2月14日(日)11時 予定

燐光群オンラインチケット(一般・ペア前売のみ) http://rinkogun.com

ご予約・お問合せ○燐光群/(有)グッドフェローズ TEL 03-3426-6294
ticket-rinkogun@ee.alles.or.jp

発売中!『ブレスレス/カムアウト』1,800円+税 而立書房

文化庁文化芸術振興費補助金(トップレベルの舞台芸術創造事業)

2016年02月12日(金)
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