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■ 親八会戯言。
演出の戯言
本日はご来場くださいましてありがとうございます。 念願かなっての井上ひさし「父と暮せば」朗読。 親八会では東京での二度の公演、栃木・広島にての公演を経、 熟成された処でのここ、井上ひさしさん縁の市川公演。
現在朗読流行り、動きがある朗読、動かないリーディング、動かないとわからない作品様々あれど、この作品は目の前の現象なんかより、じっくりと文体に、俳優さんの発する言葉に耳を身体を預けてみることで更に味わいと広がりを持つことができるのではないか。井上さんの深い思いがより伝わるのではないか。 その思いを基礎に大切に育ててきました。 想像力をお借りするために今回、ト書き(出入り、動き、状況の説明)も読みます。
3.11から5年が経とうとしている。 何の解決も見せないままに都合だけで方針が変換される、今。あれから70年ー 広島はHIROSHIMAになって100年は草木も生えないと言われていた、 これはあれから3年後の物語ー そこで生きていこうと、ひっそりと生きていこうとしている人々の物語。
僕らの殆どは戦争を知る世代ではない。 でも決して戦争を知らない世代ではない。 継承する世代の一期生(だか二期生)として、 想像力の翼は大きく広げることができるのだからー
椅子とCDデッキ一つあればできる公演。 今後も色々な場所でヒトと出逢いながら、もっともっと育てていきたい作品です。この機会をいただけたことに感謝してー
どうか最後までごゆっくりお聴きください。
藤井ごう
2016年01月18日(月)
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