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■ 『島』を観る。サロンは始まる。
島、東京公演終わる。 これでしばらく島はお休み…
島を改めて客席でダメ書きをせず真っ直ぐに見て、 もちろん満足とは違うのだけれど、 これこそ、大きな時代の流れに翻弄され、利用し、享受し、人間が変化し、さらには、個人の問いかけ、自分への問いかけ、自分たちの顔を露わにし、 そしてラスト客席が自分の顔について、感じさせられるー って、60年前の作品が深ーいところでやっていたんだなぁと思いながら、 間に3年のスパンがあったにせよ、 初演は初演(初演は初演の良さがあって、すごい変わったねぇとゆう人たちが多いけれど、ハッキリと観る側の意識が変らざる得なかったこの四年間があった訳だし、少々違和感はありながら=初演時はまた別の高揚があった(私たちじゃないよ)のも事実)、 今回のまた別の意図、今の時代にフィットするまでに、結果どれだけの時間をかけたのか。(ミザンは、やっぱり今回も、大きく変わった風な山の上も含め、実は変わってない(笑)) そして、最初劇的過ぎる、と思われたそのある意味ご都合な大きな流れを 現場が、そうでなくてはならない、とゆうところまで世界を構築し、 本の良さを再発見し、さらに、一過性でない、普遍まで、 その作家の思いを昇華する。 (まあ、全く違うカタチの初稿から始まり、現存で五稿? 今回の旅仕様で六稿みたいなもんだが、そこまで何十年もかけた重み、そして、せんじんたちの魅せるとゆう意味での知恵が入り込み、また観られた中で変更がくわえられていったのもある)
ただ、そのイロンナ手がはいっても耐えうるだけの芯が 通底するものとしてある訳だ。
だから終わった先から、「もっと」の思いが湧いている。 この健全さ。 こうゆう作品と巡り会えたのは、はっきりと、創り手冥利につきる。
…もちろん、毎回とはいかないのだが… 翻って、そうでない現場について、忸怩、ジクジクする日々である。
村松サロン劇場は、無事にオープン。 来週の土曜日までやっています。 諸事情で、わたしはほぼ劇場におりませんが、お時間あれば覗いてください。
(読売新聞) 女優の村松英子=写真左=が企画する「和敬塾サロン第12回公演」が28日から12月6日まで、東京・目白台の和敬塾本館(旧細川侯爵邸)内サロンで開かれる。
「冬のロマン―語り芝居―」と題した朗読劇。近年は、毎年同時期にサロンで朗読劇を行っており、今回は、室生犀星作「不思議な魚」、夏目漱石作「夢十夜」と、村松が脚色した「扇の不思議」を読む。
「不思議な魚」は、小さな人魚のような魚たちと漁師の息子との物語。「声に出すと情景が目に浮かぶ作品」として「夢十夜」はこれまでも題材にしており、今回は未読の2編を取り上げる。「扇の不思議」は、オスカー・ワイルドの喜劇「ウインダミア夫人の扇」を朗読用に短くまとめ、設定を19世紀末の英国から大正期の日本に変えた。
出演は村松と娘のえり=写真右=、中山仁、能楽師の野村万蔵。演出は藤井ごう。上演後は、飲み物などを用意して観客との交流会を開く。「サロンの雰囲気に合うよう肩の凝らない作品を選び、フルートの生演奏(鈴木章浩)も入れている。いろいろな意味で、ご機嫌になって帰ってほしい」と村松は話している。(電)03・3945・5384。
2014年11月29日(土)
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