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■ 『笑って死んでくれ』戯言。。。
演出の戯言
「新しい劇作家シリーズ」トリとゆう相馬作品に対して期待度の上がるこの企画、 同じ杉並の荻窪に居を置く劇団だるま座(年がら年中芝居している!)「高円寺1」初上陸とゆう公演、 そして、この演目『笑って死んでくれ』である。 魅力的な題名とは、普段簡単にくっつかない言葉同士が絶妙な対をなす時とゆうのは定説ながら、普通笑ったら楽しいことで、死んでくれは悲しいことであろう。 人間も幅が面白いように、このイヤが応にも幅があり想像力を活気させてしまう期待度高まる題名、期待値はもう打ち上げ花火の如く。こうなるともう季節もののお祭りだと言っても差し支えあるまい。
これはネタバレを怖れずに言えば(バラさないけどね)、 ある特殊な状況に置かれたモノたちを嘲笑っているようでいながら、今を生きている僕らの物語である。 豊かさを求め、いつか目的が曖昧になり、まわりは個人の欲求を満たすべく物に溢れ、利便性、時間の有効活用、効率、効率、効率… そんなことばかりを考えていて、いつの間にか自分たちで作り出したものに支配され翻弄され、気づいたら足元をなくし、 ユタカで出口の見えない世界に置かれた僕らの。
人を思い遣ること、相手のことを想像すること、 触れようとすること、触れ合おうとすること、 思いをよせること、よせられること、 人に生かされているということ。
稽古場でそんな当たり前なのに忘れがちな事を実感しながらのモノづくりだー
って、優等生的発言の裏で、 そんなことイイから、観て感じて笑ってもらえればいいんだ、と、これが本音である。演劇とは楽しいもの、花火大会のよに参加していただければと思う。観劇が感激と深く繋がっているんだと、駄洒落ながらに感じていただけたらこれ幸い。 …金語楼に苦笑いされそうだ…
本日はお暑い中、ご先祖さま伴ってのご来場、誠にありがとうございます。 どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。
藤井ごう
2013年08月19日(月)
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