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■ 三人姉妹、タワゴト
演出の戯言
おそらく演劇界において最も有名な三人の姉妹(兄もいるので四人兄弟なのだが、「四人兄弟」ではどうもよくない)と、とりまく人物たち。 「名作」の誉れ高く、長い(!)作品。(現代の上演時間の常識から言えば) 昨今、単純化、カット、など魅せ方にもイロイロあるのは把握しながら、そしてその事を至極魅力的にも感じながら、 それをしたら、チェーホフに挑戦する意味がないじゃんか! とゆうことで、最低限、と思われる(とはいえ、見やすいように)構成で向かうことにした。その山の頂は遥か高く、迷いぶつかりながらの登頂。。。
絶対的な価値観の欠如から派生する不安感(この作品においては父の不在、時代の空気)、 そこで生きることに向き合う登場人物たちは、 時代の違う、知らない国の、なんだかやたら「モスクワ」に行きたがる知ったこっちゃない人物のようでいて、 その美しいセリフの裏は読めば読むほどに無様で不格好、そしてガムシャラ。痛々しいほど「生きる」ことに正直である。 だからこそ魅力的で、決して地平の違う誰かの話なのではなく、 今、この時、そして自分の夢を生きる彼らにも、 観てくださるお客様にも繋がっている人物たちなのではないかと思っている。 「活きた」人物たちの「今」がお目見えしますかどうか、 「名作」か「迷作」か、それが問題だ(笑) 私はこの怖ろしい位の時間、突きつけられ、自分と仲間と向き合い続けた面子の結集したチカラを信じている。 チェーホフに負けてなるものか。
狭いところで誠に恐縮ですが、どうか最後までごゆっくりお楽しみください。
藤井ごう(誰かロシアに行かせてくれないか希求中)
2013年02月24日(日)
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