再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 僕の時間の深呼吸千秋楽。

午前中から場当たり直しは前日と同じながら、
四年に一度の日に大雪…
昨日は人身事故で、今日は大雪の影響で、途中下車のタクシー一路。
なんなんだろうなぁあああ!

いつでもでき得る最大限を思いながら、
これで最大なのか測る数日。

両チームとも、イロイロはあるけれど最大に近い奮闘ぶり。
最後は「逞しくなったなぁ〜」と親心もありながら、
どの現場に今後行っても、自分からしっかり求め続けられるのか…
毎年のことだけれど、自分へも課題である。

Kさん、H井(けっかきてくれたのは彼女だけ…ま、本番が近いんでしょう)
が連日。
元PークのHさんも久しぶりの風物詩。
結果、打ち上げ(なんと23時半スタート⬅かえれないじゃんそれじゃあ)までご一緒して。
毎年やる作品が極端に違う僕ではあるけれど、
求めているものは、実はプロの現場でも変わらない僕としては、
今回やはりギリギリファンタジーをやったけど、人間を造作している事に何のかわりもないのだけれそも…
とゆうのが、終演後集まってくれるコらへの回答。(人気があったってことね(笑))
若い頃はなんであれ、これ、できるの?ってモノ作りが重要な気がしていて、二月中盤の「谷間〜」でも思ったことだけど、俗に養成所向きとゆうホンは沢山あるけど、それをやったとこで、どうにもならんの思いを強くする。
やはり、こちらも、大きな意味では挑戦していないとね、体力続く限り。
⬅そんな私は遥か昔、みなと同じように「このままじゃダメだ」⬅皆がそうかは知らないが
で入ったB学座で、「なんで今なのに、現代劇やんねんだよー」とのたまわった口だけど、その時課せられたことの多くが今に繋がっていることが如何に多いことか!
でもそれ、直接言ってました⬅厚顔無恥

ま、確かにこの三年ぐらいの作品の並びを見ると自分でも笑ってしまうぐらいの節操のなさなのは認めるけれど。

ぜひ、燃え尽きず、続けても辞めても、自信をもってやっていって欲しい。

久しぶりの終電逃し(とゆうか、その時間に始められたらどうしようもない)。

「普天間」でご一緒させてもらった坂手さんの演出作が、ブレヒトの芝居小屋で4日まで。面白いそうです。行ける方は是非。
僕は残念ながら…
今日は昼から四月の稽古が厳密に始まるのである。

2012年02月29日(水)



 僕の時間の深呼吸初日。

と言っても二日間の一日目。
午前中から確認の意味も含めて後半戦をズラッと両チーム。
身体は大分準備が整ってきた。
二箇所ほど気になる所を当たって、本番へ。

マチネ公演。満員。
三方囲い舞台は客席内通路を挟んだ奥まで。
山田少年はその客いれ状態のママ、十分強も出ずっぱりに突入してゆく。
客いれ終了ギリギリに、変な小学生が座席を探すように(笑)
全体としてはやはり客席すべてが見渡せる中、緊張で固い。
(そゆうときは、客席も話がしっかり進行するまでどうしても固くなる)
でも、
客席登場で、堂々としておいて、芝居が始まって途端衆目に不安になり、動いていく物語(ホンの意図とは多少変わるけど)よい物語を紡いでいったと思う。大したモノ。
マチソワ間短い中、次へ。
同じく囲み客席はいっぱい。
イロイロスタッフサイドの手落ち。
忸怩たる思いで観る。
俳優はよくやったけど、そうだよねぇ、とは終われず、全体で話す。

足利でやった谷間から、ソフィアのニトリンが昼夜、
Kさん、S年劇場さんからはH井ちゃんが来てくれて、ま、私もイロイロ納まらず「信ちゃん」へ(笑)⬅明日の反対チームもきてくれるそう。
元教え子たちも沢山観てくれた⬅こうゆう作品を誰が選んだか、興味シンシンだが、そりゃあ、私です。

明日はしっかりの雪予想。
取りこぼしなく、忘れものなく。

2012年02月28日(火)



 残す所。

前日、仕込みプラス場当たりはやはり時間がおさまらず、
午前中から続き(とゆうより、反対チームで当たりを頭から確認し、後半は適宜で)
その中、場当たりを流す姿が見えたりして、とゆうより、体の準備ができていない。カツいれ直して。

終わって三十分足らずでゲネプロ。
Aチームから。
着実に。
今芝居は、スタート含めて不思議な空間で、不思議に始まり、続いていく。
もひとつタイトになれそうでなれない部分。
あとは一つの思い切り。。。と、
別の講師が見てくれたのもあって、ど緊張状態に入る何人かもいて(笑)
まさなるプレ本番…

稽古は本番のように、本番は稽古のように(借用)
…ずっと言ってんだけれどもねぇ

一人がずれると途端に物語の歯車が動かなくなる⬅この場合のずれるとは、失敗とかそうゆうことではなく
今回は一役以外は、みんななん役もやっているのだが、
ほんの通りすがりだと思っても、抜かないのは当然…

チェックして、また三十分足らずでBチーム
噛み合って登る。
大体定石通りになってきているのが可笑しい。
チームお互いに最後のいい影響を与えあって欲しい。
残す所のないように。
最後まで貪欲に。

スタッフさんたち引き連れて、「信ちゃん」詣で。
ほんとに、この店は美味い。



2012年02月27日(月)



 いろいろ。。。

木曜日は僕の〜Bチームの通しをサイスタジオを借りて。
漸く作品に臨む全体の集中度、意欲、足並が揃ったかな、
顔つきがぐいっと変わってくる。
自分へ貪欲に。

通し終わりで、移動して声優クラスの修了公演を観劇。
同じ回にきていた原田さんなどなどで「信ちゃん」詣で。
あーでもないをする。

金曜日、学校もう一つと、四月のキャスティング稽古。
要所で打ち合わせ要求があるも、なかなか…

土曜日、僕の〜Aチーム最後の通し。
も一つ。
ま、よくはやってるんだけれどね。
元R-viveの現ナレーターの北くんが、
何故か(?)パントマイム指導で二度目来てくれる。
久々に近況伝えあったりして、
去年12人の怒れる女でも思ったことだが(俳優で同期の添田嬢と、十年以上経って「演出」と「翻訳」として現場で出会った)、
違うカタチで作品に向き合っているって不思議。

バタバタ最中にB学座の本科卒業公演を観る。
ある街の一日の人びとそれぞれの悲喜交々、内容自体は全体を包む終末感。
…素晴らしかった。
嘗て桜美林で観た「TOP GIRLS」に似て。(出来栄えと、ラストにしっかり作品として残される人物たちの声がね)
私もね作品ちがえど、やっぱね、これ位求めないとね。⬅当り前なんだけど、たまに心が折れそうになる(笑)
勇気と元気を逆にもらったりして。
明日から場当たり➡ゲネプロ×2➡本番4回
一段一段脚をぐっと踏み込んで上段へ、だね。


2012年02月25日(土)



 楽しまない。

僕の〜
連日通し、
なかなか思った枠内におさまらないのは(時間ね)、
完全ダブルによる回数の少なさか(実質、かける時間は倍になるわけだが、その分、片一方にかけられる時間は長くない)。
ま、そんなことより、大事なものがなんなのか、ちゃんと肚を決めて、
その上で楽しめばいいのに。。。
相手から投げられるボールに素直に反応し投げ返すなり打つなりできればいいんだけどね、
大体この時期忘れられる基本中の基本。
いく人かから漂う悲愴感(笑)⬅まあ、風物詩のよなもんか。

三月修了公演はそうそうだが、他己紹介して、読みして、
構成し直して、キャスティングまで。。。
慌てず、ムダなく。

四月のプレ稽古(キャスティング予測含む)始まる…
事はナカナカ思い通りには進まない。
ま、だから楽しいと言えるのだ(漠)

2012年02月23日(木)



 時は確実に進んでゆくのである。

18日から、三月修了公演のレッスンも始まる。
なんやかやと縁のあるクラスの面々、かけられる時間は短いけれど、
素敵な作品づくりができたらと思っている。

週末かけて『僕の時間の深呼吸』は振付やら通しやらでバタバタしている。
清水さんの直感力は相変わらず。
あと実質一週間、
その中でどこまでお互いに(僕も含めて)求めていけるか…
閉じるチームと、開くチームがある現状、
こうゆう時は大概、閉じるチームが最終的に開きよくなる。(経験上)
どっちもよき協奏曲が奏でられるよう。
今週は連日の通し通し通しとなる。

同時に四月の芝居のプレ稽古も始まる。
キャスティングがなかなか進んでいない模様…

身体が資本。
当たり前だけど、…そうだよなぁ

2012年02月20日(月)



 あと少しで宣伝しておく。

スターダス・21俳優クラス修了公演
「僕の時間の深呼吸」

台本/高泉淳子 演出/藤井ごう


◆会場◆
スターダス・21 アトリエ
小竹向原駅下車徒歩十五分

2/28(火) 14:00〜(Aチーム)/18:00〜(Bチーム)
29(水) 14:00〜(Bチーム)/18:00〜(Aチーム)
*開場は開演時間の30分前です*

◆チケット◆
前売り/当日…1000円



自分の「今」って見落としがちだ。
そのうち、とか
あとで、とか
あした、とか言って
向き合いたくないものでもあったりする。

言い訳をする10分。
うじうじする10分。
布団から出られない10分。

一週間で70分、一ヶ月で300分、一年で3600分…

たかが、されど10分。
貯まったら何ができたかな…
その時間に自分は何ができたかな………

現実ってイタイけど、素敵な瞬間に満ちている。

…………


好きな作品です。すごく過去影響を受けた作品でもあるのです。
完全ダブルキャストでハードルも上げながら、
ざ・演劇っていいよねえ。。。
『しゃかいは』的な作品がここんとこならんだので
こうゆう作品もいい(笑)!

壁だらけだけれど、
あと10日近く、是非。

2012年02月17日(金)



 みみらない。

足利を引き揚げ、東京に戻る途中、
憲さんだけ行けてなかった「日向屋」を目指すも行列につき、
佐野名物(本当に名物かはしらないが)
みみうどん
を食し、
近場の駅まで憲さん、大西くんを下ろしたら、なんて自由!(笑)
戻りですぐにすべきは、
今週から始まる学校のホン書き、
今月末本番なのにほかっておいた稽古…

合間を見て、
念願の「90minitues」をパルコへ。

つまらない。
…冒頭しばらくからつまらない。
上がっただいざいもあるのだろうが、つまらない。
ただ、無用なネタに対して、大好きな俳優が頑張っているだけ…

観る時期もあるのだろうが、昔からのふぁんとして、
賞をもらった作品も、これも、
どうも浅過ぎて、
合致する瞬間ゼロ!
…唖々、これをなんと評するべきか。。。
期待値は、今週までのすべてを忘れるくらいの笑い、
ながら、
「一人の命」について阿呆みたいにこだわった三ヶ月が現れて、
呑まずにはいられない。。。


壊した喉は、六割回復。


2012年02月15日(水)



 きづかない。

二日目、そして楽日。名残を惜しむような吹き下ろし今季一番(?)の風。

朝からチェック。とにかく、ねばる。
その後、ラストにかけてと、
「河の水は知っている」のくだり(偶発的に言葉は発せられ、それは河の支流から、最後海に注ぎ込む大きな流れになるように、なんて説明をしていた)。
ここは上演一幕ラストの肝。
女たちが一つ前へと進む一歩の心を決めるシーン。
だから、やれどやれど難しい。
「合わせよう」とすると観ている側は巻き込まれず、
「合うのだ!」と思ってやっても周りがついて来ているか、自分がですぎているのではないかなんて思うと、自分が巻き込まれない。

盆廻し関連を当たって、本番へ。

前半戦は昨日のある種の突き抜け方を修正、ないしはコントロールし過ぎて(こうなると、声は飛ばすけど、中身薄くなりがち)おさまりが良すぎてザラザラ、引っ掛かりが多少少なく。。。
でも、誰かが「何か違うこと」をしているわけでも、
「昨日のダメだしを生きている」わけでもない。
芝居ってつくづくナマモノなんである。
中盤からイロイロ舞台から飛び出しこぼれはじめて、
中盤から後半にかけての物語のギアの入り方が面白かった。
よい拍手をいただき、それに相応しいしっかり「人物を生きた」面々の顔…
1人1人とお疲れ様を。

そう言えば、昔からの知人(学生の時照明をやってもらったりして、R-viveの仕込もよく来てくれていた)と会場でバッタリ。
現在は足利在住で、お弁当屋をやってるんだって、
新聞見て「あれ?」で、来てくれたそうな。縁て不思議だ。

余韻もそこそこにバラシ。
夜は最近「豚キムチ」がめっさうまいと評判の(て、私ら近辺だけだけど)
居酒屋で打ち上げ。

いつものことだけど、いつものことじゃない
俳優さん、スタッフさん、そして関わってくださったすべての方々、誰か1人いなくても、作品の成立をみることはできませんでした、自家発電した上での結束力はやはり強固で、リードする立場ながら、心強く、改めて発見させられることが多い今回でした。感謝です。

そして何よりご来場頂いたすべてのお客様に感謝いたします。


追記、なんか足利にまた高い基礎を築いたようで、これは却って自分のハードルの高さとなる。これいかに。



2012年02月12日(日)



 イロイロある。

『谷間の女たち』初日。
午前中、ラストにかけて(最後の踊り、カーテンコールまで)と、
盆(実際には終わっているのでネタバレ恐れずに)廻しの箇所を全て。⬅芝居の流れで演者が動かすのでこれもまたタイヘン(笑)

12時半からゲネプロ。
確認の間合いも見え隠れしながら、
まあ、今回の場合はそれも大事な時間か、自分がその事を解していてくれたらば。
良き集中度は保ちながら。
全体で「合わせよう」ではなく、「合う!」感覚重要。(せーの!で合わせていたらガクゲイカイ…)
途中10分間の休憩も挟み、全体で3時間を切る。
(最後の通しから、やっていることは同じながら20分以上縮まっている)
これならば、本番はもっとタイトに見やすくなる。
全体で物語のリズムを作り上げながら、各シーンにウソはつかない。

終わってチェック。
確認と、かなり辛辣な事を言われながらも、食らいついてくる面々。
頼もしくなったなあ(笑)


初日本番。
飛び抜ける緊張と、高みで合致する集中力。
(自分でやったことがしかと確認をできるのかは別だけれど…)
圧倒する後半戦。
まあ、勿論、受け入れられない人たちはいるだろうけど、
客席との対話も悪くない。
各々のキャラクターの苦悩が舞台上で絡み合い錯綜し、ある終末まで止まらない。
カーテンコール、本当にいい拍手をもらっていた。

終演で、プロデューサーのSさんと計らずも抱き合ってしまった(笑)

青年劇場さんからも社長はじめ何名か来てくれる。
「12人の怒れる女」を昨年やった神奈川の大学生も「帰れない」のを覚悟で数名。
感謝。

…ほんとにこうゆう本番は、これまでのイロイロを吹き飛ばし、さらにエネルギーをもらう。
でもね、明日は明日でしっかりチェック(ダメだし)あるけどね、膨大に。


居酒屋「いらっしゃれ」でスタッフ連で乾杯。




2012年02月11日(土)



 残さない。

深夜23時、
場当たり終了。
転換稽古でかなりのバタバタながら、
今失敗とバタバタをしておけば、明日はしっかり迎えられるだろう。
振付清水さんも合流で、憲さんは少しばかり体調を崩しながら、まさに獅子奮迅の大活躍(ダメ書き、代役、道具作り、etcetc)
美術もノリミネ氏来訪で最後の仕上げ、
音響、照明、舞台進行、共に頼りになる。
さんざか悩んでいたラストにかけても全部テクニカル+僕の頭がクリアになって、
なんというか、ズルい(笑)とゆうか、スバラシイ(笑)とゆうか、、、
僕が演出する作品でよく言われることだけど、ラスト三十分の怒濤の如き息をつかせない展開、、、
そこまで物語を舞台と俳優の力でグッと惹き続けられれば…
この俗に『難しい』が先走るホンの奥行と面白さが広がると思う。
みな良き表現者の顔をしている。
今日は早めにこれる有志で流れと、ひっかかるものの確認もできた。
各々の苦悩がちゃんと舞台上にあること。

明日は午前に場当たりの確認をして昼から念願のゲネプロ。
そしてチェックして、残しものをせずに、
いよいよの本番である。

スタッフチームは午前中繰り出して、佐野イチオシの『日向屋』行もできたし、
会館からは、よるご飯に炊き出しが出る、これは本当にありがたいです。

2012年02月10日(金)



 下りない。

なんだかパタパタしている。
本番直前の移動続きはやはり、しんどい(笑)
⬅とはいえ、もう一件も本番は今月につき…
昨日一日で車移動距離三百キロ越え。。。

ついでに、二時間ちょっと想定の芝居の通しが二時間四十分以上あったりして(ま、だからわたしの現場ではよくあることなんだけど)、、、

今日再び足利入りで四百キロ越え、果てどこにいく。。。

文化ホールはスタッフさん達の尽力あって、もうすっかり「谷間の〜」然として、
素晴らしい装置がそこにある。正直、二日だけのため、とは思えないものがそこにはあって、参加者の集中度も必然的にあがっている。がしかし、
転換がやはり難儀に難儀にを重ねている。
なにしろ、昨日やっていた人が、
「いない」汗
全員の顔も「いない」があったりで、
最後まで越えるべきハードルをあげてくれる。

会館が全面協力してくれているので、
普段使いより延長させてもらったりして助かってますけど。。。

残りあとわずか、
ここで、「こんなもんかあ」となると絶対に後悔が残る確信があって、
人力(ひとりょく)をいつもにもまして信じるのである。
だから、下りない。
こっちを向いている人は圧倒的に多いのだから。


2012年02月08日(水)



 最後の週末。

欠席者もいる中ながら、
ほぼ実寸をとった空間で、初の!通し稽古。
広い稽古場に移動するまでは、
憲さんに全体を進行してもらいながら、
こちらは稽古の足りていないシーンなど抜き稽古。
まあ、この時期はよーく喋るのもあるのだろうが、
声がかすれるのである。

通しはじっくり、そしてやっぱり失敗も重ねながら、ようやく通る。
皆さん、よ〜くやっているけど。
(転換の機構などは明日から仕込みが行われてからになるけれど、それができるようになれば、確実に芝居のテンポもあがるだろう。)
2時間45分想定で構成したホンだが今日現在で3時間9分。
「流れ」の積み重ね稽古ができていない分、だろうな…
しかし、時間のことに関してはさほど心配してはいない。

今日の通しは、知っている(作品を、チリの歴史を、出ている友人をetc)人にとっては既に、、、
エネルギーと集中力がきれさえしなければ。
でも、そんな事をやりにきたのではないのだ、私たちは。

チェック(ダメ出し)終盤はすっかり上の声が出なくなる。
高校生たちは返して、23時近くまで(笑)

明日から仕込み。
スタッフさんも合流するので心強い。
面白くなる予感は大きくある。

2012年02月05日(日)



 よがらない。


意図しないうちに(笑)二月に入り、足利での稽古も佳境だ
集まりの問題など山積はしているけど、週末ごとの時間を費やせる稽古日にどれだけの体験と、関わる準備をできるのかかかっている。
二月からは、連日の日程、
僕らには当たり前のペースも、参加の全員が「当たり前」としているとは限らない。

…演劇ってなんだろうと考える。
台本がある場合、自分が読み取った「人物」の感情に「忠実」に稽古場にのぞむ。
で、相手役、演出、作家、スタッフらが思うそれぞれの「忠実」に照らしてみて、
そこで意識される「差」を理解し、
その「差」を埋める努力をし、
平面から立体的になって(実際に立ち稽古に入って)、平面では解釈しきれなかった感情、状況、そして、他者との関係を発見し、本の奥行を模索する。
思考し試行し発見し続けることで人物は作品は段々とブラッシュアップされ、様々の手助けを借り、お客様の前にお目見えする。(どう客席とアダプトするかも、実は稽古場で試行され、変化をしている)
相手がいる、他者との繋がりが際だって大切なのである。

「表現したい!観てもらいたい!目立ちたい!」
そんな思いから始まったはずの、非常に「自己満足、自己陶酔」的な自分の「忠実」から発進した末、
他者との「誠実な関係」を頼りに、「変化」に敏感になり、客席にまで「誠実」であろうとする。
実は他者に「誠実」でなければ成り立たないのだな演劇って。
だから「独りよがり」ではダメだ。

そういう意味で、「客席」に「誠実」であろうとする時点で、
お金をいただき、そのための時間をもらっている時点で、
プロもアマもない。
やらなければいけないことは決まっている。


政治家に見せてほしい顔は、自分に忠実な顔じゃない。他者に誠実な顔である。……なんてえらそうなことを言ってると、こっちが横っ面を張られるかな。

⬆朝日のコラム天野さん

を見て、そんな事を思ったのだ。
あと少し、だけどやれることは沢山ある。



2012年02月04日(土)



 暴走しない。

今私は週の殆どを栃木県は足利に費やしている。
バイパスなんか走っていると、やはりいるのである、「族」が。例の騒音をふりまきながら、
四五台のオシャレに手を加えられた改造車に、独特の服装の若者がまたがって、道を占拠しツーリング。他人の迷惑をよしとする一団である。
なんだか懐かしい感じと、土地柄だねぇなんて言ってみたりして。

本日も夜、シンシンと冷える道を買い物がえり、
不穏な音が遠くから、空気を揺らしながらやってくる。
あれは、あの音は彼らに違いない、
「いるねー、族だねー」なんて言っていると、
当該バイクが通り過ぎていく…
ああ、暴走族たちよ、この寒い中…
…あれ?

一台。
一台である。
ま、一台でもうるさいのだけれど。

これはもしや暴走族ではないのではないか、

族ではない、なにしろ一台なのだ。
確かに二人乗りはしているのだが、一台なのだ。
詰まるところが「暴走族」ではなく「暴走」だ。じゃあー

「暴走する二人乗りのちょっと変わったカタチの自動二輪車」と名づけてみて、

しかし彼は騒音を立てながらゆっくりと走っているわけで、こうなると「暴走」とも言えないのではにか。ましてここは栃木県で房総ではないし(ダジャレ)、ゆっくり走ることでその後続車を進ませない目的もこの時間の車が少ない場所では成立していない。するとー

「デシベル高く法定速度以下でゆっくり走る二人乗りのちょっと変わったカタチの自動二輪車」だ。

ちょっといい感じになってきてしまった。
こうなるともう問題は「デシベルの高さ」だけである。
発想を換えてそれを「季節もの」と捉えてみる。すると迷惑ですらなくなる、感じなくなる。
あれは乾燥が続く季節の「火の用心」の合図、お土地柄。

そうか。彼らは暴走していたわけではなかったのだ。結論ー

「火の用心を唱いながら寒冬の公道を走る青年二人」

土地愛を持つ青年団の二人なのだろう。
なんだかよくわからなくなってきた…

稽古と外の温度差に、思考停止中ー


2012年02月03日(金)
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