再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 本日最終日

黄昏、本日、稽古場最終通し。
一月半に及ぶ、用賀生活とも今日でおさらばである。
用賀在住のウチの雑賀さんお勧めのお店ともしばしだか、今生だか、お別れである。そして、自転車生活とも。
思えば、稽古前半、まだ夏の名残があったのに、気がつくと、日が落ちるのも、気温が下がるのも早くなっている。

こっちにいるうちにと、昨日は自転車でそのまま、世田谷通りを東へ、齢一歳を迎えたリンタロウくんの父、浩平ちゃん宅で、すき焼きを戴いた。すき焼きをどうもありがとう。どうも、食べ物のタイミングだけは私はいいらしい。

明後日から、新宿文化センターへ移動。
演出部スタッフは本日の稽古場バラシ後、もう、早速明日から仕込みである。私は、稽古場バラシもそこそこに(笑)演出家に連れられて、プチ稽古場終わり打ち上げか、焼肉を馳走になった。美味かった。

…食べさせて貰った日記か…

なんやかやとあったけど、プレビューを迎える前ではあるけど、東京の本番まで、一月以上の地方巡業があるけど、いつもとはまたちがう良い刺激を受けることができたかな、と思う。

前半、一時間近くかかっていた、自転車通勤も、すっかり、慌てず(一度飛ばしすぎを俳優さんに目撃され、たしなめられる…)二十五分になった。

なんだか、稽古場が終わるだけなのに、勝手にセンチメンタルである。
で、すぐに忘れて、四日に本番が始まる。。。
焼肉は、やはり、美味しい店に限るな、なかなか行けないけど。
新宿まで自転車で行くと何分かな。
などと、思う、今日この頃。

2006年10月30日(月)



 昨日、初通し、今日は…

黄昏、昨日、初の通し稽古。
これからは、通しメインのスケジュールになっていく。
いよいよ、である。

そして本日、わたしはそちらを離れ、八時台の東北新幹線で福島へ。
来年演出させてもらう事になっている、青年劇場さんの、地方公演を観にいく。しかも、高校、体育館公演。体育館初体験なので、見せてもらいにいくことに。東京では、稽古は進行中である。
体育館で芝居観賞なんて、二十云年ぶりか…

高校到着、即、教室にて用意していただいたお弁当を食べる。
教室でお弁当なんて、十云年ぶりか…

そして、本番。生徒さんは、自分の椅子を持って、体育館に集合、
普段、見ない空間なので、色んなことを思いながら見る。

終演後、バラシを見つつ、荷物量を確かめつつ、旅回りの大変さの一辺を垣間見た気分。

さぁ、こちらも、ぼちぼち始まっていく予感である。
初福島は、その後、どこへ寄ることもなく、帰途へ。
制作の方と、やはり、ビールでも呷りながら、帰りの新幹線である。

明日は、久々、R-viveの打ち合わせである。
やることが、山のように…
決めることも、山のように…
あ〜、ビールが、これまた、美味い。

2006年10月25日(水)



 カオ芸科。

遅まきながら、「フラガール」を見た。

評判になっている映画だ。
映画として普通に面白かった。
つか、こんなに大笑いを映画館でしたのは、もしや、生まれて初めてなのではなかろうか、位、笑わせてもらった。

特にお話(本編)とは関係ありません、悪しからず。

わたしの好みとして、炭鉱町の映画は結構好きである。
あの、閉塞感溢れている、
よどんだような、
くすんだような、
あの、空気が空きなのだ。

それに、単純な話、
そこに必死に生きる人たちがいて、
いつも男は死と隣り合わせでいて、
大概、抽出されるのは、閉山が相次いでいるころだから、
勿論、その中で、己を見つけるために、ぶつかり合う親子だったり、
落盤で父親を失って、子供が…、母が…
だったり、見やすいドラマの典型が様々溢れているのだが、大体は、「男の物語」の匂いが溢れているものである。

だから、ハワイアンセンターで、ハワイアンを踊る女性に焦点が当てられているのは、やはり、よくある話なようでいて、とても新鮮だったな。

…と、ぜんぜん大笑いのポイントは出てこないのだが…

ウチ(集団)には、B学座のA野くんから脈々と流れる、
「粟野目顔芸科」という、種類の(?)技術がある。(技術なのか…)
難しく表現するならば
「感情高時亦不昂場合常時顔見理解可能易粟野目顔芸科」
とかとか、つまるところ、つまるもなにも顔芸である。

その女担い手であるところの、内田晴子嬢が、ダンサー役で出演しているのである。
わたしも、よく、群像芝居をするので、彼女を反応する側におかせて貰っている。彼女を見ていれば、テンポの速いウチの芝居でも大体はなしがわかるのだ。反応はピカイチ、且つ、ハヤイ、のだ。その反応の鋭さと、感のよさと、伴う受け手としての受けの速さは、「うん、はるこ、わかるんだけど、ちょっと速くねぇ?」とダメだしをしたくなる位である。
銀幕の中に、変わらぬ晴子嬢がいた。

もう、なんというか、笑うしかないわけである。
セリフもないのに、あの存在感はなんなのだ。
もう、出てくるたびに、笑うしかないわけである。
終盤では、殆ど、「内田さんが動いたらみんな動いて」位の段取りに見えた。もう、ひたすら、笑った笑った。

そしてどうも、本人にとっても、衝撃的だったらしく
「あたしって、あんななんすね。」
と、相変わらずの男っぽさで言っていた。
そうです、あなたは、ああなのです!

「感情高時亦不昂場合常時顔見理解可能易粟野目顔芸科」
これからも、継承者として、楽しませていただきたいし。

あ〜、笑った。

2006年10月23日(月)



 憲さん、帰国。

ウチの憲さんが、一月ばかりの欧州公演から帰国。
どうやらだか、やはりだか、大変だったらしい(笑)

東京での本番は十一月らしい、俳優座劇場。

連れ立って、入院中の知人の面会へ。
知人、思いのほか、元気で、逆にこちらが元気をもらう。
問題である。
そして、一緒に夕食を食べ、挙句、知人におごってもらう。
もう、なんだか、よくわからない。
大問題である。
大人として、どうなんだ、である。

昨日は、蕎麦でお酒の贅沢三昧。
今日は、その後、例によって、呑み三昧。
人として、どうなんだ、である。

2006年10月21日(土)



 ワークショップ

今夏から、また新しいグループのワークショップを単発でやらせてもらっている。まだ、創めたばかりの会社なので、人数の増減などは確かにあるのだが、それもあって、普段、十五人〜三十人くらいを相手にすることの方が圧倒的に多いのだが、今月は三回、ごく少人数。←しかも、その少人数で、ほぼ、三回同じ顔。

じっくりじっくり進められる贅沢。
こちらも滅多にない機会なので、テキストをきっちり、三回に分けて掘り下げていき、粗いけれど、発表まで。

いい刺激を受ける。
で、プチ打ち上げ(必ずついてまわる←というか、理由はなんでもよいのだろう…)、気がつくと、終電が終わっている。
明日に影響がでなければいいのだ(笑)

黄昏、東京プレビューまでほぼ二週間、、、
ペースも掴めてきたので、どんどんよくなっていくでしょう。

2006年10月16日(月)



 遂に、三十分をきる。

雨中、自転車通勤の日々。
行き道途中、例の開かずの踏み切りにて、自転車の後輪が、どうやらパンクか、凹みきる。
時計と睨めっこしつつ、自転車屋で空気入れを拝借、なんとか、稽古には間に合う。

で、稽古の間にすっかりそんなことなど忘れ、殆ど一番最後に稽古場を出る頃、外は暗く、雨はどうやらあがったので、颯爽と帰路と、思いきや、後輪はしっかり凹んでいた…

環八を自転車を押しながら徒歩…
こういうとき、やはり、自転車は考え物なのかもしれない、
遠出して、パンクする想像など、しているわけがない。
運よく、自転車屋を発見、パンク修理、プラス、折角なので整備をしなおして貰うが、予定外の出費…

と、思いきや、修理後の帰り道、自転車の速い事速い事。
その日は、自転車屋までも押して歩いたので、そのせいかと思っていたのだが。次の日の朝。

三十分をきるどころか、二十五分もきった。
…特に急いだわけでもないのに…
目標もなにも、あっさりしたものだ。
…逆に疲れないくらいだ…

教訓。
普段から、整備整頓を各所で怠ってはいけない。

しかし、初日から、同じ目的地を目指しつつ都合五十分も縮まっているのは一体…

2006年10月10日(火)



 用意周到

黄昏の稽古続く。

そして、降りました雨!
黄色の合羽、デビューしました。
電車でぐるりより、遥かに快適。
が、これがまた、大風呂敷のような黄色を広げながら走る姿は相当に滑稽らしく、振り返る人多数。
それもこれも、安全と言う意味では、正しい選択。
走っているうちはいいのです。
見られても、通り過ぎていくだけだから…

予定外なのは、
京王線を越える際の、開かずの踏み切りに捉まる時間。
この、直接じゃないけど(誰も直視はできないらしい)、好奇の目に晒されているのは、なんだろぉなあ。
耐えがたい…

ここまでは、用意周到とまで行かず。
はやく、天候の回復を思う日々。

稽古が、大体五時から六時に終わるので、
今日は、知り合いづてもあって、前進座の芝居を見に行く。
都合…
朝、三鷹→用賀、夕刻、用賀→三鷹、→吉祥寺
と都合、一時間半超えの宇宙、いや、雨中のチャリ旅。

昔の養成所仲間とばったり前進座で遭遇。
普段見慣れないスーツ姿。
どうも、役者の道ははずれ、制作で入座したらしい。
果たして本人にとって、用意周到だったのだろうか。
三十を超えてから暫く、こういう出会いが続く。

2006年10月06日(金)



 そして三十分へ

明日から、「黄昏」立ち稽古に入っていく。

連日の自転車通いも慣れてきた頃、雨が降った。
久しぶりに、ではなかった、初めて、電車を乗り継ぎ、東急「用賀駅」から徒歩で稽古場へ。

……一時間二十分……

これはどうも、さんざん遠回りして、挙句、所在地不明に陥った自転車通勤初日の時間よりかかっているではないか。
そして、どうしても行きと帰りに、混雑「渋谷」を通らねばならない苦行つきである。「渋谷」で「遊ぶ」のは嫌いではないが、「渋谷」とか「新宿」の「混雑」は疲れるので嫌いだ。わがままだ。ただの。
で、更に、用賀の出前で、急行の通過待ちが大概入るのだ。
これは、自転車に乗らないという、健康的な行動ができなくなるというだけではなく、不健康に陥る。入りがぎりぎりになった時の、通過待ちのイライラだけはあれはいかんともしがたい。

で、
手に入れました。レインコート。
ものすごく黄色くて、自転車ごとすっぽり被せられる、足もスソが濡れないように巻くタイプ。
どうこをどう見ても、「どうなのよ、これ」である。
とりあえず、知り合いには、見せたくないのである。
二つあって、青のもあったのだが、環八を疾走している故、目立つほうが安全との結論。

でもこれで、雨でも、自転車生活、解禁。

2006年10月03日(火)
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