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■ この二週間あまり…
随分と日にちがあきましたが、もう今日で七月も終わり。
この二週間も盛りだくさん、二十六二十七と、私が抱えていた本番。 初の脚色なんかしたりして、夏真っ盛り、室内に籠もる事必死。
空いたところも、観劇、映画、仕込みと屋外生活とはかけ離れた生活。
日陰人間と化していたなあ。。。 本番あけて、道学先生の芝居を見に行く車内で、ふと肩の力の抜けている自分と対面。 気が付いたら昨年の十二月公演(R−vive企画其の六)に始まり、二月(養成所修了公演)、五月(企画其の七)、七月(養成所中間発表)と全部作演で突き進んできていた事を忘れていた……
やっぱり「ちょっと」の息抜きは必要なんだと、今更ながら実感している本日折々。 八月は充電とさせていただきます。と、誰に向かって決意表明してるのかさだかではないが、そうすることに。
話かわって― いや、見ました見ました「ゴッドファーザー」 大スクリーンで。
圧巻、圧巻。 ドン・コルレオーネ。 久し振りに、鳥肌立ちました。 そして、今は亡きドン様、あなたは製作された頃、四十八歳だったんですねえ。なんだろう、あの存在感たるや。
DVDも持ってるのに、新たに気が付くこと多く、「やっぱ映画は大スクリーンで見なくちゃ」と、これまた再確認。
うちの本城さんは一日でワンからスリーまでオールナイトで見て流石に辛かったらしいが…
話変わって― そんな中、中島らもが亡くなってしまった。
ここのところ、好きな人が亡くなる…
「酔って、階段で転んで、頭打って、死んだ」 なんだか、悲しすぎる。 だが、なんて中島らもらしいんだろう。
最近は余り読む事もなくなっていたけど、 私の読書嫌いを変えてくれた作家さんなんですよね。
なんか気重の時に読むと、ばかばかしくて、元気にさせてくれた作家さんなんですよね。 エッセーはどれもこれも、酒とドラッグと馬鹿な友達の話。それがまたよかったんですよね。 朝日新聞の夕刊でやってた「明るい悩み相談室」(かなり昔のことか) 全然悩みに対する答えのある相談室になってなくて、それもまたよかったんですよね。 「ガダラの豚」って長編小説があって、すごく読みやすいし面白いんだけど、途中からどうも適当になってる……と思ったら、途中からほぼ「ラリって」書いていたからとそんなことを平気でいってしまえる作家さんで。
つい前にはやっぱり大麻で捕まって、本当にダメな人を地でいける数少ない作家さんなんですよね。
アル中で、薬中で、芝居中で、 でも、とっても愛すべき文を書いていた人で。
重い事もなんもかも、おかるーい文章で書ける人で。
…残念だな、新作を読む機会にもう出会えないとは。
「酔って、階段で転んで、頭打って、死んだ」 なんだか、やっぱり悲しすぎる。 でも、書けば書くほどなんて中島らもらしいんだろう。
きっとあっちにいっても、自らのアル中入院の体験を「今夜すべてのバーで」に書いたように。いちいち体験した合法ドラックを一冊の本にまとめたように。 「酔って、階段で転んで、頭打って、死んだ」ことを、底抜けに面白い「小説」にしているんでしょうね。
ご冥福をお祈りいたします。
で、わたしは八月は充電です。 決意表明です。 普通とは逆です。
ごう
2004年07月31日(土)
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