高校野球秋季近畿地区大会準々決勝の結果。 北大津7−6東洋大姫路 市川10−3智辯和歌山(7回コールド) 報徳学園5−0北陽 大阪桐蔭13−6近江(8回コールド)
他校の結果を云々言うのは、多少不謹慎であるが、これは母校にとって、とてもいい結果になったと言える。 近畿地区の枠は、通常6校。 普通は、地区ベスト8から6校を、センバツ大会へ選出する。 よって、初戦敗退の郡山は、この枠からは外れる。 しかし、今回の準々決勝の結果は、上記の通り。 この時点でコールド負けした学校は、選抜から洩れるケースが多い。 となると、8強の中から智辯和歌山・近江を除いた6校となるのだが、、、 今年は、兵庫県の高校が全て準々決勝に残っている為、このルールに則ると、同県から3校が選ばれる事になる。 これは高野連が禁止しているので、唯一準決勝進出を果たせなかった東洋大姫路は、自動的に落選という悲劇を被る事になってしまった。 つまり、初戦敗退の学校にもチャンスが出てきた事になる。
思えば5年前、今年と同じような形で、天理・智辯学園を下し奈良1位で近畿に行き、初戦の福知山成美を1安打完封(記録員は安打と判定したが、私は遊撃佐々木君の失策だと思っている)したものの、エース齊藤君が足の指を骨折して強行登板した智辯和歌山戦をコールド負けで落とし、同じコールド負けを喫した大体大浪商にセンバツ切符を奪われた。 浪商は、大阪大会決勝で金光大阪に1−6と完敗し、大阪2位での近畿出場。 近畿初戦は、近江を相手に3−1の辛勝。 同準々決勝は、報徳学園に1−8のコールド負けだった。 ちなみに報徳は、この秋の近畿を制している。 微妙な選抜ではあったが、府県大会の成績や近畿初戦の内容を見ると、郡山が優勢だったと言える。 「人気の大阪、古豪復活」という看板に負けたと解している。 その悔しさを、今回で晴らせるか。。
今回の現時点での状況は、以下の通りだ。 【ほぼ確定】 大阪桐蔭、報徳学園、市川、北大津 【有力】 北陽 【微妙】 近江、智辯和歌山、郡山、熊野、県和歌山商 微妙の学校の内、智辯和歌山は、県2位で初戦・準々と大量失点していて、落選する可能性が高いと見る。 近江は、コールド負けをどう見るかに因る。 中田から先制本塁打を放つ等、戦力から見れば、かなり抵抗したという見方も出来るからだ。 圧倒的な破壊力を持つ大阪桐蔭の今後の戦い方が、近江浮上の鍵を握る。 ただ、同じ滋賀の北大津が健闘しているだけに、その辺も絡んでくるのだが。。 熊野は、報徳に1−2の惜敗をどう評価するかだが、和歌山県準決勝で智辯和歌山に17失点と荒れた事が痛い。 県3位で未勝利という状況も不利か。。 県和歌山商は、智辯和歌山を完封して県1位での近畿だったが、初戦に3−5と惜敗した相手の北陽が報徳に完敗した事と、県優勝も智辯和歌山の近畿での戦い方が不安定だった事で、有利にはならないと見る。 最後に母校であるが、、、どうだろう(笑) OBだから、どうしても肩入れしてしまうのだが・・(笑) 上記のように、北陽までが順当に選ばれれば、大阪2・兵庫2・滋賀1校となり、地域性を考慮して、近江は落ちるのではないかと見ている。 とすれば、県として全敗の奈良か、県として1勝した和歌山かという事になるのだが・・。(京都は芽がないだろう) 私としては、ぜひ選んでいただきたい。 現状では守備が甘く、未完成なチームであるが、山本・大岡という左右の投手陣に、北林・満恵川・内堀という強力打線は、甲子園で勝てる能力があると思っている。
北海道日本ハムが、日本一に輝いた。 MVPは稲葉だが、陰の最高殊勲選手は、八木智哉ではないだろうか。 初戦を落とした日ハムにとって、第2戦が正念場だった。 そこで初回に先制。 「勝つ」流れを作る為には、その裏、絶対点を与えてはならなかった。 しかし、井端に粘られて、同点本塁打を喫した。 4回には、絶対打たれてはならない福留に放り込まれた。 流れは完全に中日に傾き、続く5回に、このシリーズのポイントとなる場面が訪れた。 無死から連打で1,2塁。 並みの投手なら、完全に潰される場面だ。 それを、例のバント処理から、粘り続ける井端を抑えて、シリーズの流れを一気に日ハムに手繰り寄せた。
何故、八木がこのピンチを切り抜けられたのか? それは、彼が日本航空高校→創価大学という経路を辿ったからに他ならない。 日本航空では、徹底したプラス思考を植え付けられた。 創価大学においては、独自の哲学を身に付けている。 何れも新鋭の勢いを持って、ひとつの歴史を作るというチームであった。 そして、日ハムもそうだった。 八木は、そういう流れの中で生きてきた選手で、「自分たちが新たな形を作るんだ」という気持ちを持っているのであろう。 この強い精神力が、山本昌を上回ったのではないだろうか。 聞くところによると、6回に逆転される直前、山本は降板を直訴したとか。 その時点で、山本は八木に負けていたと言える。
そこから、落合の采配もおかしくなってきた。 継投に代打、、、選手やファンが納得する形で行われたとは、とても言い難い。
第2戦の5回裏→6回表、ここでこのシリーズが決した。 この試合で優勢に転じた日ハムは、今日も縦横無尽に立ち回った。 6回裏無死1塁のカウント2−1、打者が3番の小笠原という状況で、田中賢が盗塁を成功させた事など、同点であっても、日ハムが精神的に優位に立っている事がわかる。
それにしても札幌ドームの雰囲気は、凄いの一言。 解説の上原が、「甲子園の阪神戦みたい」と表現したが、内野まで立ち応援している様を見ると、今の甲子園より、明らかに上だろう。
阪神の首脳陣は、ちゃんとこのシリーズを見ていただろうか。 中日打線を抑えた攻め方と、きっちりデータ化してくれていたと信じたいのだが。。 佐藤義則が効いている事は、間違いない。 星野政権時代に、彼と関わった投手が、来季の中日戦で力を発揮してくれる事を望む。
高校野球の秋季近畿大会が開幕し、母校が初戦敗退した。 今年の母校は、破壊力抜群の打線を持ち、智辯学園・天理を倒し、5年振りに県大会を制して、近畿に駒を進めており、10年振りのセンバツまで、あと一歩という所まで来ていた。 初戦の相手は、滋賀県2位の北大津高校。 「組合せに恵まれた」等と言う人がいたが、私は、「嫌な学校と当たったな」と思っていた。 同校は、昨秋も近畿大会に出場しており、あの大阪桐蔭を倒して、今春のセンバツ出場を果たしている。 公立ながら、ボーイズ出身の有力な選手が入学してきており、近年、滋賀の強豪に仲間入りをしている学校である。 チームカラーは、投手を中心とした守りの野球。 母校が、ずっとやってきた野球である。 秋は特に、こういったチームが大型打線の高校を食う事がよくある。 かつて母校も、PL・報徳・平安・東洋大姫路等の大型チームを倒してきた。 今回は、その全く逆の立場である。 柔よく剛を制す等と言われるが、その事を連想していたのだ。 そして、その不安は見事に的中した。
勝つ為には、早い回に先制する事だと思っていた。 しかも、長打を絡めて点を取る事が重要だと見ていた。 チームカラーを生かした形になり、相手へのダメージが大きいからだ。 2回、その通りに、4番が先制本塁打を放った。 しかも相手先発はスライダー中心の投手で、右へ放り込んでのものと来れば、相手の長所を消す意味のあるもの。 最高の形で発進した。 県決勝の天理戦でも大当たりした、この北林という選手は、郡山高校史上最強の4番打者かもしれない。 かつての4番で、右に放り込める選手を、少なくとも私は知らない。 今年のチームは、郡山シニアから3人の大型選手が入ってきているが、それらの逸材を押し退ける形で、軟式出身の彼が4番に座っている。 すごい努力をしている事が想像出来る。
しかし、この理想の先制劇も、完全に試合の流れを掴むには至らなかった。 まともにスイングをさせてもらえなかった。 かなり研究されている事が、容易に想像出来た。 前評判が高いという事は、マークされるという事である。 実は、組合せが行われる前に、このカードが実現する可能性は、かなりの確率であった。 近畿大会の組合せのシステム上、2校選出の県(今回は奈良と滋賀)同士は、その1位校と2位校が対戦する確率が、かなり高いのである。 つまり北大津は、近畿出場を決めた時から、郡山に照準を定めていたのではないだろうか。 先発にエースを起用しなかった事を見ても、郡山対策が十分練られていた事を感じる。
さて試合であるが、5回に無死満塁を逃してから、流れが完全に北大津サイドに変わった。 その直後の6回、致命的な失策を犯し、3失点してしまう。 県決勝でも、郡山は3失策していた。 実は、らしくない野球を、ずっとしてきていたのである。 結果、2−4で敗戦。 ソロホームラン2本だけの得点であった。
私の印象としては完敗。 スコアは拮抗しているが、北大津のカラーが思い切り出た試合。 やはり野球は守りからだなと痛感させられたゲームであった。
森本監督は、全国制覇を達成して勇退する事を望んでいるはず。 その夢が叶うか否かは、この冬の過ごし方にある。
大岡・山本・北林・満恵川・内堀に、来年は有望選手が入学する可能性がある。 この最強布陣でしか、その夢は果たせない。
2006年10月16日(月) |
ヤクルト戦 今季最終戦 |
井川の一人舞台。 最終回に3三振で、奪三振王に並ぶとは、本気を出したらすごいんだなと思った。 欲を言えば、「振り逃げ」させて、4奪三振狙って欲しかったところだが・・(笑)
言うまでもなく、井川は、本気で渡米を考えている。 「フロントは弱腰」とも言われているが、実際にどういう判断を下すか、注目である。 私としては、星勘定をする時には、絶対必要な投手だと思うのだが、行かせてやったらどうかと思う。 その代わりに黒田を獲ればいいという意見もあるが、それとこれとは話が違う。 黒田は大阪出身だし、気持ちで投げるタイプで、出来れば欲しい選手である。 でも、もういい加減広島から有力選手を強奪するのは止めた方がいいのでは?と思う。 そうは言っても、讀賣に盗られるのは、癪に障るのだが・・(笑)
まあでも、阪神球団がどういう決断をするのか、静かに見守る事としよう。
2006年10月12日(木) |
中日戦 片岡引退試合 |
相手がメンバーを落としてこようが、関係ない。 この試合は、勝たなければならなかった。 こっちだって片岡をフル出場させたのだから、メンバー的には互角だ(笑)
片岡、、、私の中では、とてもイタイ奴だ。 今季は、「もう志願して二軍へ落ちろよ!」等と思ったものだ。 2002年から5年間の間、どれだけ活躍しただろうか・・。 記憶に残ってるのは、初年度の開幕二戦目、讀賣の工藤から、決勝適時二塁打を放った事、2003年讀賣戦のサヨナラ打&優勝決定試合の同点本塁打、それに、いつだか忘れたけど、千葉マリンでのヤクルト戦で、満塁一掃の二塁打を放った事ぐらいしかない。 でも、今日の適時打は、ちょっとだけ感動したな。 立浪が握手しに来たり、胴上げに加わったりと、「まあよかったな。」というぐらいの気持ちにはなった。 入団直前、関西連合會の人が、土下座してまで迎えた選手。 期待外れの何ものでもないけど、15年間お疲れ様と言っておこう。
終戦の時を静かに迎えた。 中日が延長12回に爆発したニュースを聞かされても、 何の感情も沸かなかった。 最大9ゲーム差をつけられて迎えた中日戦から、22勝5敗1分という猛反撃。 それだけで十分である。 その間、中日は20勝13敗1分と、確実に勝ってきた。 今季に関しては、優勝するにふさわしいチームだったと思う。
しかし、12日だけは、どんな事があっても勝って欲しいと思っている。 やられ続けた相手。 絶対に意地を見せたい。
今日も、神宮でのヤクルト戦が中止になった。 素直に、この中止を喜びたい。 今日試合をやって、明日、当日移動で甲子園というより、遥かにいい。
で、この試合の振替日であるが、ヤクルトの日程を見ていると、予備日を含め15日まで、びっちり詰まっている。 日本シリーズが21日から始まる事を考えれば、16日に組み込まれるのが自然だろう。 10月16日明治神宮野球場・・・21年前に阪神タイガースが、当時21年振りに優勝した日だ。 21年振りと21年後じゃ、期間は違うが、語呂は一緒だ。 世紀の大逆転優勝の場は、ここかも知れない。 こういう事は、単なる偶然かも知れないが、「85年の感動を今一度!」等とキャッチフレーズ的にして、「その気」になればいいんだ。 その日、21年前と同じように、球場全体が黄色で染まるか、それとも、閑散とした中で試合が行われるか。。 非常に興味深い。
出来れば今日は、やりたかった。 明日移動日を取って、甲子園に帰る方がベターだったと思う。 これで土曜日は、当日移動の試合となる。 あと5試合しか残していない阪神は、この後まだ5連戦を戦う中日に比べて、日程的に有利だったのだが・・。
それにしても、よく粘って勝っているなと思う。 二年連続で80勝到達は、セリーグにおいて、讀賣以外の球団では初めてだとか。 優勝に値する戦いぶりだと言える。
ここにきて、井川がエースらしくなってきた。 変化球を多めに使いながらも、的を絞らせてなかったのは、直球がキレていたからだ。 井川は、何と言っても、直球が生命線。 その球に威力を感じるようになったのは、頼もしい限りだ。 12日の決戦は、井川に任せていいだろう。 安藤の線もあるが、中日を回避させてきた井川に、最後を託して欲しいと思う。
今日、また川上が負けたのは、嬉しいニュースである。 前日、立浪の感動のお立ち台で、「一気に優勝」の流れが途絶えた事が大きい。
さて星勘定だが、以前から私が言い続けてる形よりも、ずっと上のレベルで、両チームは勝ち続けている。 何としても84勝に到達する事が優勝の最低条件と言ったが、とてもその数字では優勝出来ないペースになっている。 明日から、阪神が2勝1敗の中日2勝3敗で、12日の直接対決で勝利すれば、面白くなってくる。 最終戦の広島に勝てば、中日は、残り3試合で2勝しないと優勝出来ない状況になってくるからだ。 もちろん全勝すれば、尚、面白い事になる。 そうすれば、中日は阪神以外との対戦で、5勝3敗でなければ、優勝を逃すからだ。 まだ可能性はある。
9/30に阪神の二軍が日本一を獲った。 昨年、一軍と共に苦い思いをさせられた千葉ロッテを完勝で下し、リベンジした。 いきなりの3連発をかました、喜田・桜井・藤原もすごいが、何と言っても、MVPに輝いた中村泰の好投が光る。 中村は、今季一軍でもプロ初勝利を挙げ、二軍では、防御率がずば抜けて良い、安定した投手に成長していた。 しかし元来ハートが弱く、高校時代も二年時に、甲子園で四球を連発して敗戦投手となっている。 三年時は、向かうとこ敵なしといった雰囲気を持つ選手になっていたが、奈良県予選を決勝まで、たった2失点で、選手権行きを逃している。 その姿は、プロに入ってからも変わらず、大舞台に弱いという印象が強い。 それが、ファームとはいえ、日本一を決める大試合で、完封勝利を収めた。 彼自身にとって、一皮剥けた事を印象づける一年になったと言えるだろう。 母校の郡山は、9/24に秋季奈良県大会3回戦で、智辯学園と対戦し、3−5の9回裏、逆転サヨナラ三点本塁打で劇的勝利を飾り、来春のセンバツに向けて、着実に歩を進めている。 こういう歴史的勝利が、彼の力にもなる事だろう。 共に、来季が楽しみである。
1勝1敗1中止という結果。 敗戦の内容が、とても悪いものだっただけに、どう捉えていいのか、難しい部分がある。 しかし、3戦目を雨で流したのは、阪神にとって「吉」だと思う。 先発予定は朝倉だったから、川上・山本昌と比べると、与し易しの感があったのは確かだが、後に中日戦を残す事が出来たのは、精神面でいい方向に働くと見る。 要するに「この試合までは負けられない。」というやつである。 流れた日程は、11〜13日に組み入れられるとの事なので、予備日を除くと、9〜13日の5日間試合予定がなかった阪神にとっては、体調面等を考えても、この間に試合が出来るのは大きい。
あと7試合・・・選手は、全部勝つつもりでいくだろう。 もちろん勝つ事に越した事はないが、中日戦に勝利する事を前提で、5勝すれば、望みは残る。 どんな事があっても、84勝に到達する。 これが優勝への最低条件だろう。 これでも中日は、5勝7敗で優勝する。 しかしこの間、8連戦(流れたゲームが11日になれば、9連戦)を戦わなければならない。 この日程で、阪神戦以外を5勝6敗というのは、楽な数字ではないはず。 阪神が試合を行わない間に消化しなければならない5試合が、中日とっては苦痛になる。 まだまだある。
|